桑島だって興味を持たせて買わせておきながら、満足させられないのは男として情けないじゃないですか(笑)。だから、今もひっそりアップデートを繰り返しています。

Aそもそもその価格で、そこまでできるものでしょうか?

桑島社員は5人だし、会社にもお金をかけていませんから。ONEリフトアップもエリアファンディもモテライナーも、原料や容器のコストは常識の範囲を超えています。いいものを見ちゃうと使わずにはいられなくて。でも原価率を知らずにモノを作れるのがウチの強み。開発者やデザイナーが自由な発想で取り組めるので。機能、ルックス、高級感、すべてで百貨店ブランドがライバルです。

Aお話を伺うと、走りながら仕事を覚えていったような。

桑島まさにそれです。業界の常識も流通も知らないし。

Aでもいつもその分野の第一人者としっかり手を組んでいて、強運ですよね。

桑島圧倒的にラッキーなんです。やりたいと思うと偶然出会ったり、紹介してもらえたり。

A世の中に偶然はないですから、きっと引き寄せの力をお持ちなんですよ。ところで、化粧品の仕事は面白いですか?

桑島お客様の想像を超えるものを提案して、実はこれが欲しかったと思っていただくのは楽しいですね。誰もやらないことに挑戦するのがフローフシの存在意義。

A出す商品がすべてヒットして、生活も変わりました?

桑島変わりません。給料をもらったら、そのお金で新しい金型を作りたい、と思っちゃうし。

A賭け事で儲けた人みたい(笑)。

桑島いつもフルベット状態です。

A将来的なビジョンは?

桑島会社を大きくすることにはまったく興味がなく、10年先も考えていません。女性をキレイにすること、最高のものを誰もが手に取りやすい価格で提供することが、自分たちの使命。

Aまさにさぬきうどん魂(笑)。

桑島そうかも(笑)。働くというより遊んでいるような感覚です。面白いと思えるうちは続けますよ。精一杯、頑張ります。

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日本の匠の技を結集し原料とパッケージにこだわる名品。
〈上から〉エンドミネラルを従来品の3倍配合。モテマスカラONEリフトアップ¥2,700、熊野の職人筆を採用した部分用ファンデーションは、スキンケア&紫外線カットも。エリアファンディNatural¥2,500、一流の筆職人による黄金比率の筆で、繊細な線も自由自在。モテライナーリキッド(ブラウン)、(ネイビーブラック)、(ブラック)、(ブラウンブラック)各¥1,500/すべてフローフシ 03-3584-2624
Masayuki Kuwajima
株式会社フローフシ代表取締役社長
Masayuki Kuwajima 1983年生まれ。香川県の綾南町出身。機械系の高等専門学校を卒業後、フリーのシステムエンジニアに。2010年に上京し、同年8月、中学時代の同級生である今村洋士氏(現・商品企画担当)とともにフローフシを設立。WEBおよび店舗ツールなどのコミュニケーションに関わる企画制作も兼任。独自の戦略でオリジナリティあふれる高機能な商品を発信し、注目を集める。

Photos: Kiyohide Hori Text: Eri Kataoka Edit: Aya Aso

(『etRouge』2016年11月号より)

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