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「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン・アワード 2017」を受賞した森トラスト株式会社代表取締役社長の伊達美和子さん(左)と、フリーアナウンサーの雨宮塔子さん(右)。

 昨年末、東京・六本木で行われたWOMAN EXPO TOKYO 2017 Winterで、森トラスト株式会社代表取締役社長の伊達美和子さんと、フリーアナウンサーの雨宮塔子さんの2人が「WOMAN EXPO Presents ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン・アワード 2017」を受賞した。

「Only one quality, the finest(品質はただひとつ、最高級だけ)」をメゾンの信念に掲げるヴーヴ・クリコ。
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 「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン・アワード」とは、決断力と大胆さ、創造性があり、女性に希望と力を与える活躍をしている女性に贈られる賞。19世紀にフランスのシャンパーニュ業界で数々の革新を成し遂げ、女性実業家として成功を収めたマダム・クリコへのオマージュとして設立された賞だ。始まりは1972年で、現在まで45年間にわたり、世界27カ国、300人以上の女性がこの賞を受賞している。

シャンパーニュ業界に革新を起こした女性、マダム・クリコ

1777年にランスで生まれたマダム・クリコ。知性と大胆さをあわせもつ女性だった。
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 1772年、銀行家として成功を収めていたフィリップ・クリコが、現在のヴーヴ・クリコ社のもととなる、多角的に事業を行う企業「クリコ」をフランス北部に設立。彼は1798年に、バルブ・ニコル・ポンサルダンの娘と結婚した。彼女が、後のマダム・クリコだ。しかしフィリップ・クリコは結婚後、わずか7年で亡くなってしまう。

 27歳でヴーヴ(フランス語で「未亡人」の意味)となってしまったマダム・クリコ。「亡き夫の情熱を無駄にはできない」と夫の遺志を継ぎ、女性がビジネスの世界で重要な役割を果たすのは難しかった時代に、クリコ社のトップに就任した。

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ボトルの口部分を穴に差し込み、少しずつ回転させていくことで、澱を口の方に沈めていき、透明な美しいシャンパーニュに仕上げる「ルミアージュのテーブル(動瓶台)」。マダム・クリコによる革新的な発明だ。

 マダム・クリコは大胆かつ聡明で、訪れる新しいチャンスを確実につかみ、世界各地でビジネスを展開していった。また経営だけではなく、製品づくりにも妥協を許さず、進んで新しい技術の開発に取り組んだ。

 そんな中で生まれた発明が、瓶の中の澱(おり)を取り除き、すっきりと澄んだシャンパーニュをつくるための「ルミアージュのテーブル(動瓶台)」。この発明は、当時のシャンパーニュ業界に革命を起こし、この技術は現在でも使い続けられている。

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厳選されたブドウでつくられる「ラ・グランダム」。2006年のヴィンテージは、複雑かつ繊細な味わいが楽しめる。ラ・グランダム 2006 750ml ¥19,000

 また今年で誕生から200周年を迎えるロゼシャンパーニュは、1818年にマダム・クリコが赤ワインをブレンドする技法で生まれた。同業者は彼女の大きな功績を認め、彼女をシャンパーニュ地方の「ラ・グランダム(偉大なる女性)」と呼ぶようになった。この名は、ヴーヴ・クリコ社の最高級シャンパーニュにも名付けられている。

「偉大なる女性」と呼ばれたマダム・クリコのスピリットを今に伝える、「ラ・グランダム」

 マダム・クリコへの敬意を示したヴーヴ・クリコの最高級ライン、「ラ・グランダム」。高い品質のブドウが実った2006年に収穫された「ラ・グランダム 2006」は、ミネラルの香りに始まり、そしてフローラル、フルーツの香りが広がり、最後にはトーストしたナッツのような香ばしさへと変わっていく、芳醇な深みが感じられるシャンパーニュだ。

 グラスに注ぐと、きらめくゴールドが魅力的で、きめ細かな泡が美しい。口に含むとシルクのようになめらかな口当たりが楽しめる。革新性やフロンティアスピリットが息づく、華やかで豊潤なその味わいは、生き生きと活躍する女性たちにこそふさわしい。

ヴーヴ・クリコ

Text:Kana Otsuka Edit:Mizuho Yonekawa