近年、目覚ましい進化を遂げているアジア各国のグルメ事情。特に、ウィリアム リード メディア グループが毎年発表している「アジアのベストレストラン 50」の受賞店は大きな注目をあびている。その中で、エリート®ウォッカ社がスポンサードしている部門賞「2018年 最優秀女性シェフ賞」は、バンコクにある「Paste(ペースト)」のシェフ、ボンコック・ビー・サトンガンさんが受賞した。彼女が料理の道に入ったきっかけ、そして伝統を踏まえつつモダンなタイ料理を生み出した秘訣をインタビュー。

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2018年の「最優秀女性シェフ エリート®ウォッカ賞」を受賞した「ペースト」のビー・サトンガンシェフ。

「料理は面倒」と思っていた私が、「アジア最優秀女性シェフ」に

 私は大家族の中で育ち、母は小さなレストランを経営していました。幼い頃、私は毎日母について行き、彼女がゼロから料理をつくり上げていくさまを眺めていたものです。これが私の料理人生の原点であり、タイ料理を理解する上での第一歩だったと思います。

 でも物心がついてくると、私は料理をしたいとは思わなくなりました。毎朝5時に起きてココナツミルクを搾ったり、材料を乳鉢ですりつぶしたりするのは、面倒だし大変に思えたのです。だから少し料理と離れた時期があったのですが、結局、呼び寄せられるように飲食業界で仕事をし始め、公私共にパートナーとなるジェイソン・ベイリーと出会いました。彼は私のことをシェフとして育てたいと思い、私がそれに応えたことで、今の私があるといえます。私は彼から仕事の正確さ、明確なヴィジョンをもつこと、そして芸術的な料理のプレゼンテーションなど、あらゆることを学びました。

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アサヒガニとナーン県のアヒルの卵の塩漬け、新鮮なココナッツクリーム、ナスのロン。ロンはマイルドでエレガントな味わいの、カレーに酸味を加えたようなタイの伝統料理。「私のロンは古いレシピを再解釈しながら、タイの珍しいハーブを加えています」。

 私は伝統的なタイ料理を、現代人にも受け入れられるように復活させ、活性化させていくことを目指しています。単に過去のレシピを真似するのではなく、宮廷料理から家庭料理まであらゆるタイ料理を学んでレシピを再解釈し、私のクリエイティビティを反映させているのです。

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