ファッションや宝飾などを扱うラグジュアリーメゾンのCEOたちの生き方、価値観に触れるインタビュー連載。今回は、2月3日、大阪・心斎橋の新店オープンを機に来日したフランスのハイジュエラー、ヴァン クリーフ&アーペルのプレジデント兼CEOであるニコラ・ボスさんに話を聞いた。

21世紀、伝説のジュエラーは新たなステージへ

生粋のパリジャンであるCEOのニコラ・ボスさん。2月3日にオープンした「ヴァン クリーフ&アーペル 心斎橋店」にて。

 1895年、宝石商の娘であるエステル・アーペルとダイヤモンド商&宝石細工職人の息子であるアルフレッド・ヴァン クリーフの結婚がきっかけとなり、1906年にパリのヴァンドーム広場に、ヴァン クリーフ&アーペルのブティックが誕生。花などの自然からインスパイアされた詩的なデザイン、ミステリーセットなどに代表される高い職人技が評判を呼び、100年以上も世界中で愛されている。現在、卓越した創造性を発揮するハイジュエラーの指揮を執るのは、プレジデント兼CEOのニコラ・ボスさんだ。メゾンが2000年にリシュモングループ傘下に入った頃、彼もまた同グループのカルティエ現代美術財団からヴァン クリーフ&アーペルに移ってきたという。

「当時のヴァン クリーフ&アーペルのプレジデントが知り合いで、来ないかと誘われたのです。1世紀近く親族経営だった、伝説的なメゾンが目指す新しいチャプターに加われるとあって、とてもワクワクしたことを覚えています」

 カルティエ現代美術財団では財務を中心とする経営管理に携わってキャリアを積み、ヴァン クリーフ&アーペルではクリエイティブディレクターを皮切りに、さまざまなポジションを経てCEOに就任した。ビジネスの専門家であると同時に、職人技術やアートへの高い見識をもってフランスを代表するジュエラーを次なるステージへと導いている。