フランスの職人技と日本の伝統工芸が出合う空間

2月1日に開催された心斎橋店のオープニングセレモニーには女優の吉瀬美智子さんが招かれ、テープカットを行った。総額2億円のジュエリーをまとった姿が眩い。吉瀬さんの向かって左側がジャパン プレジデントのアルバン・ベロワーさん、右側がニコラ・ボスさん。

 今回は、「個人的に思い入れのある国である」日本の新たなブティックが大阪・心斎橋にオープンするにあたり、本国から駆けつけた。

「日本は好きな国の一つで何度も来日していますが、いつも訪れるのが楽しみ。ファッション、アート、建築などさまざまな文化に触れることができ、伝統的なモノだけでなく、新しいモノの宝庫でもある。ヨーロッパでは古いモノと新しいモノ、どちらが好き?と偏りがちなのですが、日本では古いモノがちゃんと継続していて、新しいモノと共存しています。これは、メゾンの考え方とも大いに通じるところです」

 関西地区の大型路面店として今年2月にオープンした「ヴァン クリーフ&アーペル 心斎橋店」には、そうした日本へのリスペクトが随所に感じられる。アルハンブラやペルレコレクション、一点物のハイジュエリーなどを通してパリの老舗メゾンのサヴォアフェールを体感できるだけでなく、日本の伝統工芸を取り入れた内装やジュエリーなども目を引く。

「2017年に京都国立近代美術館で開催した『技を極める ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸』展では、さまざまな出会いがありました。西陣織の老舗の織物もそうですが、心斎橋店ではコンテンポラリーなインスタレーション風の内装に取り入れています。蒔絵師の箱瀬淳一さんとコラボレートした漆のジュエリーも展示。ハイジュエラーと日本の伝統工芸には多くの共通点があります。細部のバランスやハーモニーを重んじるところ、伝統への敬意などですね。この心斎橋店は商業的な役割だけでなく、人々の出会いの場、つまり一種のサロンであり、アーティストとクラフトマンのパートナーシップなど、あらゆる要素を閉じ込めた空間だと考えています」

左、シックで洗練された1F。メゾンを象徴するアルハンブラやウォッチ、ハイジュエリーなどがずらり。右、2Fはブライダルコレクションを中心に展開。中央左右対称に飾られたのが、西陣織の内装。
左、関西地区を牽引する大型路面店には、ゆったりとくつろげるVIPルームが併設されている。右、B1~2Fの3フロア構成。黒を基調に繊細なゴールドメタルが濃淡のアクセントを添える外観。
ヴァン クリーフ&アーペル 心斎橋店
大阪市中央区心斎橋筋1-10-11
TEL:06-6258-2006
営業:11:00~20:00 不定休