京都の伝統を、ホテルで学ぶ。

 朝食後には、宿泊者専用のアクティビティメニューから、思い出に残る体験を。体験の最後には簡単な曲が弾けるようになるという「琴エクスペリエンス」(1時間 1人¥8000)、創業100年あまりの職人にミニ和傘づくりを学ぶ「和傘作り」(1時間30分 1人¥9000)、名刹「妙覚寺」でお経を唱え、僧侶と一緒に簡単な朝食を頂く「朝のおつとめ体験」(1グループ ¥10000)など、さまざまなコースが用意されている。

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用途に合わせて、風呂敷を美しく使いこなせるようになる「風呂敷の結び方」(1時間、無料)、「水暉」のシェフと巻き寿司を作り、試食する「寿司クッキング」(1時間、1人¥3,500)なども人気。子ども向けのアクティビティも豊富だ。

 私が体験したのは「ミニチュア日本庭園」(1時間30分、1人¥4,000)。京都のお寺でよく目にする枯山水を、ミニチュアで再現するというもの。ザ・リッツ・カールトン京都の庭園を実際に担当している庭師さんが丁寧に教えてくれ、使いやすい道具も揃っているので、普段ガーデニングをしない人でも失敗なく体験できる。

ミニチュア庭園に使う岩や土、白砂や苔はすべて用意されている。手袋やピンセットもあるので、手が土で汚れることもない。

 岩や苔の配置などはすべて自由なので、限られた空間の中でイメージを膨らませつつ、今までに訪れた庭園をモチーフにしたり、理想の構成を考えるのは楽しい時間だった。

まず地形を考えながら土を盛り、岩を配置。その上で生きた苔を並べていく。白砂を敷いたら、すき間ができないように上からならし、模様を描いていく。
「驚くほど個性が出る」というミニチュア庭園。これから日本庭園を鑑賞するのが楽しみになりそうだ。

 日ごろ混雑した都会で過ごし、忙しい毎日を過ごしている人なら、旅先では人混みから離れ、静かに過ごしたいはず。そしてせっかくいいホテルに宿泊するのであれば、その魅力は存分に味わうべきだと思う。事前に細かく旅のルートやスケジュールを考えた上、結局疲労困憊してしまうよりも、質の高いサービスのホテルを選んで、その土地ならではの体験をするーー翌日に「旅疲れ」を残さず、でも思い出は残る旅。そんな大人の旅を、これから増やしていきたいと実感した2日間だった。

Text & Edit:Mizuho Yonekawa