「きちんとスキンケアをしているのに、肌がたるんできた」「シワが気になってきた」……そんな人は、そろそろ美容医療や、エステの技術をベースにした美容家電の出番かもしれない。

「でも美容医療のメニューを見ても、種類が多すぎて何がなんだかわからない」「そもそもどんな技術が、どういう仕組みで効くの?」と疑問を持っている人も多いはず。そこでNikkeiLUXEでは「今さら聞けない美容医療の基礎知識」を、編集部の経験談もあわせて紹介していく。第1回は「RF(高周波、ラジオ波)」と「超音波」。

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肌の奥がじんわり熱くなるRFは、たるみケアの鉄板治療。

 ポラリス、アポロ、スマスアップ、サーマクール……。これら美容医療でおなじみのメニューで、共通して使われている技術がRF(高周波、ラジオ波)。RFとは「Radio Frequency」の略で、肌に安全な電磁波のこと。RFを照射すると、熱が真皮層に直接届き、コラーゲンに熱ダメージが加えられる。すると細胞は「大変だ、コラーゲンを元に戻さなきゃ!」と、ヒートショックプロテインというタンパク質を働かせて、自ら回復するのだ。こうしてRFを照射すると、コラーゲン再生が促進され、肌の弾力が増し、たるみやしわが改善される。実は少し前に流行した「野菜を50℃のお湯で洗うとシャキッとする」という調理法も、同じくヒートショックプロテインの働きを利用したものだ。

 つまりRFは、加齢とともに衰えてしまったコラーゲン産生力を、刺激を与えて目覚めさせる、いわば「自己回復力で綺麗になる」手法。化粧品が、肌にいい成分を与える「アメ」のケアだとしたら、美容医療は創傷治癒効果を使う「ムチ」をベースにしたものが多い。10年先も今と変わらぬ肌を目指すなら、甘やかすだけでなく、鍛えることも必要なのだ。

 額や目の下などにも照射できるので、顔全体の肌のハリをUPさせられるRF。たるみによって生まれる小じわや毛穴の開き、そしてほうれい線にも効果を発揮するので、美容医療では定番メニューとして安定した人気を誇っている。

実際に試しました!

 居酒屋における「とりあえずビール」のような美容医療が、私にとってのアポロである。「何かこのあたりで肌に一発、活(かつ)を入れておきたい」――そんなときに行きつけのクリニックに勧められ、また自らも選ぶおきまりのメニューだ。

 フォトフェイシャルのような光による治療も好きだが、シミよりたるみが気になる肌質・顔形ということもあり、RF波系の真皮層に熱を与えて引き締める施術のほうが、より優先度が高い。機器の出力が高めだと、たまに「アッチッチ!」ともなるが、綺麗のためには我慢我慢……。施術中の「熱いかも? 痛いかも?」のドキドキ、そして終了後の安堵感は、マゾヒスティックな快感でもある。そして実際、頑張った分の見返りをきっちり1〜2カ月の間いただけるので、半年ほどでまた受けたくなるのである。(etRouge編集長 麻生 綾)