30代になって、自分が選び取った「自分」になれた

働く女性の参考にできそうなシャーロックのファッションも、見どころのひとつ。
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──現在、38歳ということですが、心身ともに変化の大きい女性の40代を前にして、仕事に対する考え方や取り組み方が変わってきた部分はありますか?

 そうなんですよ、どうしましょう(笑)。やはり変わってきますよね。その労働時間は法的にどうなんだという前に、もう徹夜はできない! と身体が教えてくれています。

 ただ女優という仕事に関して言えば、むしろ年齢的なものよりも、「先輩」や「お母さん」など“呼ばれ方”が増えることや生活そのものの変化による影響が大きいのかもしれません。それによって、20代には「誰かに寄り添うヒロイン役」が多かったけれど、30代は「自立した女性役」をいただけるようになってきているのかなと。周囲からようやく「大人扱い」してもらえるようになったのかな、という気がしますね。もちろんその分、引き受けなければいけない責任も増えていくと思います。

──演じる役が広がってきて、楽しみ方も変わってきているのではないでしょうか?

 それもありますね。お仕事を始めたばかりの20代の頃は息をするだけでも緊張する感じで、視野もとても狭く、のびのびと働いている30代の方がすごくうらやましかった。でも先輩からは「40代はもっと楽になるよ」とお聞きするんですよね。経験値からでる余裕は、年齢を重ねれば重ねるほど増えていくと思いますし、楽しみだなと思います。

──30代女性のなかには「40歳になるのが怖い」と言う人も多いと思います。

 確かにこれからは体力とも相談だし、年齢相応のふるまいを考える必要がありますよね。なので、心身のコントロールが大切だと思います。そういうことも含めて、「自分」が自分のものになっていく感じがするんです。与えられるままに「こうしなさい」と言われていたところから抜け出して、自分が、自分の意志で選びながら、自分をつくっていけるという感じでしょうか。