食事がすべてを決めるから、割合も時間帯にも注意を。

朝食を抜いているようでは、体内時計のコントロールは永遠に不可能。しかも、糖質やタンパク質を摂取しないと“時計”は動かないそう。オメガ3豊富な魚料理もお勧めだとか。

 次に気をつけたいのが朝・昼・晩の量の割り振り方。夜に重い会食が続けば、朝食はコーヒーくらいで済ませたいものだけど……?

「朝・昼・晩の割合でいうと、2:3:5という人が圧倒的に多い。それだとやはり体内時計が乱れるため、身体が時差ボケしやすい夜型に引っ張られてしまうんです。理想は4:3:3の割合。それが無理なら、せめて3:3:4の割合で食べることを意識して。フレンチのフルコースも週1回程度なら短期間でリセット可能ですが、週3回にもなるとやはり夜型に傾いてしまうので注意が必要です」

 最後に気を付けたいのが、食事を摂る“時間帯”だ。

夕食は、朝食を食べてから10時間以内にというのが論文でも実証されているベストなタイミング。要は寝ている時間も含めて、何も口にしない“絶食”している時間が必要ということなんです。絶食の時間をしっかり確保できれば、朝食による“朝が来た”というスイッチが明確に入る。朝食がBREAKFASTと呼ばれるのはFAST(絶食)をBREAK(破る)という意味ですからね。ただ、10時間以内というとかなりハードで、7時に朝食を摂ったとしたら、17時には夕食をという計算に(笑)。10時間以内が理想型ではありますが、やれる範囲に設定することが重要なので、もう少し緩くして、12時間以内を目指すといいと思います。ちなみに厳格に10時間以内を目指そうとするあまり、“朝を抜いて昼食からスタート”という人がいますが、それが本末転倒なのはもう分かりますよね? 体内時計をリセットできず、ダイエットどころかかえって肥満を招くことも。繰り返しますが“朝食を食べること”こそが、体内時計をコントロールする術であり、ベストパフォーマンスを発揮することに繋がるのだと理解してください」

 最後に、柴田教授が興味深いデータを紹介してくださった。

「朝型・夜型の人に朝から夜まで自転車をこいでもらい、どのくらい肉体的パフォーマンスに違いがあるかのデータを取った論文があるんです。彼らのパフォーマンスのピークがどの時間帯にあったかという結果を見ると、朝型の人は13時〜14時、夜型の人は21時〜22時という違いが出たそうです。ここまでは想定内ですが、面白いのは朝型の人は終日パフォーマンスの高さに“ブレ”がなかったこと。どの時間帯でもいい結果を出せているのですが、片や、夜型の人は夜の成績はずば抜けていいのに朝や昼はまったくダメ。要は夜だけ元気な“一発屋”になってしまうわけです。どんなときでもブレのないパフォーマンス力を発揮したいなら、夜型より断然朝型。朝食だけでシフトできるのだから、試して損はないと思いますよ」