自分の年齢にとらわれて、チャレンジしないのはもったいない

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──逆に年齢を重ねることで「難しいな」と思うようなことはありませんか?

 

 女優というお仕事はいくつになってもできる仕事ですし、むしろ歳を重ねているからこそ表現できる世界もあると思います。そういう意味では、「歳を重ねること」が決してネガティブなことではないと思っています。何よりももったいないのは、世の中が定義する「年齢」にとらわれて、チャレンジしなくなってしまうこと。私自身、私に「ランドセルを背負わせたい」という演出家がいるなら背負いますし、「70歳のお婆ちゃんをやってくれ」と言われても、そうなるための努力はします。そういうチャレンジをやめてしまうと、人生は面白くなくなっちゃうなと。

 恋愛に関してもそうですよね。映画のラスト近くで飛鳥が言うセリフ――「40すぎて恋愛して、ボロボロなんだよ。羨ましいだろ!」――って、すごくカッコいいなと思うんですよね。そう思えるのは、やっぱり最後に飛鳥が自分をきちんと肯定しているからだと思います。

──作品に「かっこいい40歳の女性」というセリフがあったと思いますが、吉田さんが思う「かっこいい大人の女性」とはどんなものでしょうか?

 自分の言動に責任を取れる人。自分の哲学、自分の言葉を持って、自分の言葉で説明責任を果たせる人。個人的には石田ゆり子さんに憧れています。一見ほんわかとした柔らかさを持ちながら、誰よりも芯のある方。ご自身の好きなもの嫌いなものがちゃんとわかっているから、必要のないものを判断できる、そのブレなさが素敵です。すごく読書家な方で、何を語るにしてもご自身の言葉を持っているところもカッコいいなと思います。

──吉田さんご自身は、今後の人生で何を求めていますか?

 そうだなあ。私、お芝居をしていて、自分自身に“花丸”をあげられるような経験、「よくやった」と思えたことがないんです。女優人生の中で、一作品で、そういう作品を作ることができたらいいな……って、やっぱり仕事になってしまいましたね(笑)。でも仕事って、頑張ったら頑張っただけ、応えてくれるものだと思うんですよね。