ラ・プレリーはアートに理解が深いブランドとしても有名だ。ここ最近は「アート」「ビューティ」「サイエンス」の融合に尽力し、世界各国のアートフェアにも参加、ときに作家の活動支援もする。アートとサイエンス、一見“畑違い”のような両者が、なぜいま蜜月にあるのか? 「アート・バーゼル香港2018」の最中、双方に話を聞いた。

受け継がれてきたアートへの深い造詣と愛情。

 近年、人々のアートへの関心はますます高まり、各国・各地で開かれるアートフェアはどこも大盛況。その中でもひときわ来場者を集めているのが、毎年バーゼル、マイアミビーチ、香港の3ヵ所で催されるアート・バーゼルだ。

 その話題のアートショーと2017年から提携関係にあるのが、スイス発のラグジュアリースキンケアブランド、ラ・プレリーである。3月末に開催されたアート・バーゼル香港でも、VIPのみが入場できるコレクターラウンジに、気鋭のスイス人アーティスト、ジュリアン・シャリエール氏とのコラボ作品『Light upon an Imaginary Space』を展示。アートへの並々ならぬ愛を表現した。

2019年に完成する作品『Light upon an Imaginary Space』の世界観。

 プロジェクトを推進したグローバルマーケティング 最高マーケティング責任者のグレッグ・プロドロミデス氏はこう語る。

「アートとの深い関わりは、約40年前のブランド創設時からあったと思います。顧客の多くは女優や俳優、作家などの著名人でしたし、例えばラ・プレリーを代表する製品『スキンキャビア』の深い青、カーボンブルーは、フランスの画家・ニキ・ド・サンファルの作品からインスパイアされたもの。ブランドにとってアートは常に発想の源、それが最近になってよりオフィシャルに、目に見えるかたちとなったにすぎないのです」

制作中の映像作品『Light upon an Imaginary Space』。16ミリのカメラと2台のドローンを使って、スイスの氷河などを撮影。
[画像のクリックで拡大表示]
撮影は夜間。「開発によって失われてしまった自然と、人間をリ・コネクトしたい。そんな思いでつくっています」とジュリアン氏。
[画像のクリックで拡大表示]