血液をサラサラにする魚の油は、脳と体と心のサプリメント。

DHAが持つ血管壁柔軟作用とEPAが持つ血小板凝集抑制作用が相互に働きかけることで初めて、血流改善がもたらされる。血液に栄養素や酸素がのって全身に運ばれてこそ、肌も髪も美しく保つことが可能に。男性に比べて血管が細い女性こそ、この作用はありがたい。

 前述のように、オメガ3系脂肪酸を含むものとしては、植物由来の亜麻仁油やえごま油などもあるけれど、それでは魚の代用はできないのだろうか?

「できないというか、効率が悪いんですよ」と矢澤教授は続ける。

「例えば、植物由来のオメガ3であるα-リノレン酸。これはDHA/EPAの原料であり、体内で代謝変換されるのですが、実はその変換率は5%にも満たない。ということは、DHA/EPAが持っている血小板凝集抑制作用や脳機能改善作用などは、あまり期待できません。それと、日本人は古より魚でDHA/EPAを摂ってきた民族なので、植物由来より魚由来のほうが、効率よく働く体なんです」

 魚には必ずDHA/EPAが含まれているが、種類によってその割合が異なる。マグロやカツオはDHAのほうが多く、脂全体の27〜28%に対しEPAは5%程度、反対にイワシやアジになるとDHAは12%ほどでEPAは18%という具合だ。また、マグロの目玉の裏にある眼窩脂肪が多量のDHAを含むことを発見した矢澤教授は、「部位によっても違うので、それも知っておくべき」と言う。