「海の幸が豊富な観光地で魚三昧の日々を過ごしたら、すこぶる肌状態がよくなった!」という編集部の体験がきっかけとなり、「美容パフォーマンス」を最高値にする方法として、今回は海産物に着目。前回に続き、“海の幸”の計り知れないパワー、そしてそれをコアにしたトラディショナルな和食がもたらす美しさの秘密に迫る。

「健康的」といわれる和食。はたしてその定義と実態は?

 2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された、伝統的な日本料理“和食”。旬の新鮮な食材をたっぷりと使った和食は、非常に「健康的」であるとして世界的ブームになっているのは周知の事実だが、そもそも、なぜ和食は健康的と言われるのか? またそれは本当に正しいのか? 『昭和50年の食事で、その腹は引っ込む』の著者である、東北大学の都築 毅准教授にお話を伺った。

都築准教授の調査によると、きちんと出汁を取って作った味噌汁にご飯、和洋両方の魚料理、肉料理、卵料理……そんな品数・調理法ともにバラエティに富んだ理想の食事は、昭和50年の食卓にあったそう。典型的な和食をベースに少しだけ欧米化、というスタイルだ。

「実は“和食”の定義は非常に曖昧。いわゆる懐石料理のコースなのか、鮨なのか、蕎麦なのか。カレーライスだって、もはや広い意味では“和食”です。なので、私の研究では、食事トータルとしての機能性を測定するために、まずは米国と日本の典型的な食事メニューを1週間分つくり、それぞれを粉砕してマウスに与える実験をしました」

 結果はやはり、日本の食事メニューを食べさせたマウスのほうが、健康状態がよかったという。

「次に、そんな日本の食事メニューの中のさらなる“ベスト”を探るべく、1960年から2005年まで15年ごとに年代を割り振り、それぞれの時代に食べていた典型的なメニューを再現してマウスに与える実験もしました。その結果、ベストパフォーマンスを叩き出したのは1975年、昭和50年の食事でした」