弾けるような色彩と輝きを放つ希少な貴石を惜しみなく用いた、独創性あふれるジュエリーの数々……。ブルガリの新作ハイジュエリーコレクション「フェスタ」の発表会が、京都・東本願寺 渉成園にて行われた。イベントに際して来日したのは、ジュエリー・クリエイティブ&ジェム・バイイング エグゼクティブディレクターのルチア・シルヴェストリさん。宝石を愛してやまない彼女が語る、「フェスタ」コレクションのストーリー。

かつて姫君たちがまとったような、大粒の貴石をふんだんに

「色彩、多様さ、貴石から放たれるエネルギーに恋してしまった」という彼女のインスタグラムには、目にも鮮やかなカラーストーンやジュエリーが度々登場する。
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──「フェスタ」というテーマは、どのように生まれたものでしょうか?

 「フェスタ」とは、イタリア語で祝祭を意味しています。イタリア人はハッピーで楽しいフェスタが大好きで、各地でたくさん行われていますし、子どもの頃から身近な存在なんです。ですから、いつかはフェスタをテーマにしたコレクションをつくりたいと、以前からアイデアを温めてきました。それが昨年、満を持してローンチできたわけです。コレクションを考えるうえでは、昔ながらの伝統的なフェスタにインスピレーションを受けていて、サブタイトルも「姫君たちのフェスティバル」としています。かつてイタリアの王妃たちが大きな石のジュエリーをまとっていたことをイメージソースに、大粒の貴石をふんだんに用いたコレクションをつくり上げました。

 たとえば、180カラットのシュガーローフカットサファイアのネックレスがそのひとつですね。このサファイアはとても古いネックレスにセットされていたものなのですが、その当時はファセットがあるカットであまり色が美しくありませんでした。でも、私は素材のよさにポテンシャルを見出し、最適なカットを施せばきっとファンタスティックなジュエリーに生まれ変わると思い、買い付けました。それからどう加工するかを2~3年かけてじっくり考えた結果、上下を逆にしてシュガーローフカットに変えたのです。これまで出合った貴石のなかでもとくに印象深い石だったので、いつ使おうかとベストなタイミングを見計らっていたのですが、「姫君たちのフェスティバル」を表現するのにぴったりだと思いついて。サファイアの美しさを際立たせるよう、あえてプラチナの地金にダイヤモンドをあしらったシンプルなデザインのチェーンで、「石を見せる」スタイルに仕上げました。

リカットすることで美しさに磨きがかかった、シュガーローフカットのサファイア。これほどのサイズとクオリティをもった貴石を見つけることは難しく、博物館に飾られるほどの価値がある。ネックレス¥638,820,000(予定価格)/ブルガリ(ブルガリ ジャパン)
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