アンジェラ・ミッソーニ、20年の軌跡

Angela Missoni
創業者オッタヴィオ&ロジータ・ミッソーニの長女。18歳の時にウィメンズを手がける母のアシスタントとなる。3児の母であり、社会活動にも意欲的。「現在は、開発途上国の子どもたちに関心があります。ファッションは人間の意識を向上させるために不可欠なもの」

 1997年のクリエイティブ・ディレクター就任から20年を迎えた、アンジェラ・ミッソーニ。両親が築いたミッソーニという偉大な世界をさらに大きく広げ、確固たる存在へと導いた彼女の20年間と、今後のヴィジョンについて聞いた。

「20周年といっても、私は決して過去を振り返ることはしません。進化と研究を好むので、私にとっての最良は、常に次のコレクションだからです」

 開口一番、アンジェラから発せられたのは、ノスタルジーとは無縁の言葉だった。モノを作る人間にとって次がベストというのは理想であると同時に、過酷でもある。

「ミッソーニの魅力は伝統的な職人技と革新的な技術が同時に存在するところ。フレンドリーでありながら、ニットと素材使いに独自性があって、色彩の濃淡と色調のバリエーションが豊富」と分析しつつ、両親から受け継いだ無限の可能性を信じ、現代的な方法でポジティブに再解釈し続けている。

 アンジェラの就任後、まず再解釈したのは広告キャンペーンだ。

「ミッソーニは常に広告を重要視してきました。ブルネッタやアントニオ・ロペスなど、両親は70〜80年代最高のヴィジュアルメーカーと仕事をしてきました。私が試みたのは、ブランドのコミュニケーション方法をアップデートすることでした。2018年春夏シーズンの広告は、アメリカのアーティスト、レイチェル・ヘイズとコラボレートし、透き通った素材の巨大なパッチワークを使用しました。気鋭の写真家ハーレイ・ウィアーが撮影したこの広告は、ミッソーニのイメージを大きく共感できると思っています」

 今も昔も、伝統も革新も、色もパターンもすべて「put together」になって愛されている、それが人々を魅了する理由と語るアンジェラ。彼女のもとにさまざまな人が集まり、これからもミッソーニのユニークさが高まるに違いない。