印象的な赤・緑・紺の配色、ユニークなトロンプルイユ(だまし絵)の技法、「バゴンギ」などのバッグが、長く愛されてきたブランド、ロベルタ ディ カメリーノ。その誕生の秘話や、創業者であるジュリアーナ・カメリーノの生き方、名作デザインに込められた思いなど、ブランドの知られざる魅力を3回の連載で探る。第2回は、ジュリアーナが育てたブランドの歴史に、新たな感性を加え、20~30代の女性たちのために生まれた「直営店オリジナルライン」に迫る。

ブランドの歴史に革新を加えた直営店オリジナルライン

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〈左〉ボルサ・アモーレ ネイビー(W31×H32×D15.5cm)¥38,000〈右〉ミニボルサ・アモーレ(W22×H21.5×D8.5cm)¥29,000(ともにロベルタ ディ カメリーノ本店と公式オンラインショップのみ取り扱い)

 一世を風靡したバッグ「バゴンギ」を生み出し、ロベルタ ディ カメリーノをブランドとして大きく成長させてきたジュリア―ナ・カメリーノは2010年5月、惜しまれつつ亡くなった。しかしジュリアーナのスピリットは、ともに仕事をし、彼女を愛してきた仲間たちに引き継がれ、進化を遂げている。

 そんな中で2016年に生まれたのが、20~30代の女性たちのために生まれたライン「直営店オリジナルライン」だ。ジュリアーナが生きたイタリアの文化や、ロベルタのブランドアイデンティティーは踏襲しつつ、現代人の視点や今の空気感を取り入れたコレクションを展開している。

 ここで紹介した「アモーレ PVC シリーズ」は、さまざまなシェイプのロベルタの頭文字「R」の中に、ジュリアーナの「G」の文字が入った、迷彩柄を思わせる楽しいプリント。その上にPVCコーティングを施し、さらにジュリアーナ自身が書いたサインの箔押しを重ねるという、とても手の込んだオリジナル素材だ。丈夫なのに驚くほど軽く、荷物の出し入れもしやすいトートは、オン・オフともに大活躍してくれるはずだ。

貴重なヒストリカルベルベットを装いのアクセントに

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〈左〉ヒストリカルベルベットのマルチストライプが印象的な秋の新作。UNOベルベット(W28×H26×D15cm)¥65,000〈右〉牛革素材のトートはパートナーとシェアしても。UNO ボトルグリーン(W28×H26×D15cm)¥65,000(ともにロベルタ ディ カメリーノ本店と公式オンラインショップのみ取り扱い)

 直営店オリジナルラインでは、1950年代からイタリアで手織りされてきた、ロベルタ独自の生地「ヒストリカルベルベット」を使用したバッグも発売している。2017年秋冬の新作では、マルチカラーのベルベットが数量限定で登場。今ではもう織ることができないという、ジュリアーナの遺産ともいえる貴重なベルベットは、華やかなカラーの中に独特な深みと、シックな趣があるのが魅力だ。このトートバッグ「UNO」は、牛革素材でも4色展開されており、ユニセックスで使用できると人気のモデル。