印象的な赤・緑・紺の配色、ユニークなトロンプルイユ(だまし絵)の技法、「バゴンギ」などのバッグが、長く愛されてきたブランド、ロベルタ ディ カメリーノ。その誕生の秘話や、創業者であるジュリアーナ・カメリーノの生き方、名作デザインに込められた思いなど、ブランドの知られざる魅力を探ってきた連載。第3回は、ジュリアーナがファッションに初めて取り入れたトロンプルイユ(だまし絵)にフォーカスする。

装いにプレイフルな彩りを添える、トロンプルイユ(だまし絵)

[画像のクリックで拡大表示]
ランチタイムやちょっとした外出に便利なウォレットポシェット。左のロゴプリントや、中央のシャクヤクのモチーフ、右のバックルに見えるブローチのそれぞれにトロンプルイユの手法が使われている。カード入れも豊富な進化形ウォレットにスマホを入れ、身軽に外出したい。〈左〉アルテ ウォレットポシェット ボーダー ¥13,000、〈中〉アルテ ウォレットポシェット ピオニー ¥18,000、〈右〉フィビア ウォレットポシェット 黒 ¥17,000/すべてロベルタ ディ カメリーノ(スタイル http://roberta.shop-pro.jp

 シュルレアリスムの画家たちの作品に多く見られる、だまし絵の手法。これをファッションの分野で初めて取り入れたといわれているのが、ロベルタの創業者、ジュリアーナ・カメリーノだ。ジュリアーナは、幼い頃に遊んだ着せ替えの紙人形からインスピレーションを得て、シンプルなドレスにトロンプルイユ(だまし絵)をプリント、センセーションを巻き起こした。

 トロンプルイユを成り立たせるためには、デザインの段階で、二次元を三次元と錯覚させる幾何学的な空間把握が必要であり、さらにプリントと縫製でも正確無比さが求められる。こうして生まれたロベルタのプリントやロゴは、他にはない不思議な感覚や遊び心を感じさせ、装いのポイントになる。