ケリング(前グッチグループ)傘下のブシュロンCEOに就任してからは、「美しく複雑な構造の商品を企画・開発するクリエイティビティと、それを実際に作り上げるクラフツマンシップの高さにあらためて魅力を感じています。しかも世界でビジネスをしていて、成長に向けた大きなチャンスがあると感じています」。

 パリはハイジュエリーが中心なのに対して、日本では日常使いのアイコンコレクションが人気だ。「日本人はクリエイティビティや洗練された良さに対する理解がありますし、大きなポテンシャルがある市場です。今後、イメージも商品もパリに近づけていきたいと思っています」。

 その象徴が、10月上旬に行った、VIP顧客向けのハイジュエリーコレクション「イヴェール アンペリアル」のエキシビションの開催と、旗艦店である銀座路面店の拡張オープン計画だ。「私たちの持つハイジュエリーの側面をきちんとプロポーズする機会として今回のイベントを行いました。VIPとのパーソナルな懇親も含めて、今後の大きなモチベーションになることでしょう。銀座店ではサロンとしての機能を強化し、カスタムオーダーなど、よりパーソナルに顧客ニーズに応えていきたいですね」。

男性社会でもしなやかに

会場のザ・リッツ・カールトン東京のボールルームに雪夜の白樺の森を再現。