ファッション業界は女性も多いが、宝飾・時計、特に時計業界は男性中心の業界だ。「男性社会で仕事をするのを難しいと思ったことはありません。ずっと男性の上司でしたが、みんなサポートしてくれましたし。ただし、いろいろファイトはしましたよ。ニッコリ笑いながら、足元で蹴り合っていたりね(笑)。それも負けたことはありません。実際、このポジションにまで来られましたからね。まあこれは、キャラクターによるのかもしれませんけど」とチャーミングに明かす。

 そんなエレーヌさんも、家に帰れば、妻であり、ティーンエイジャーの2人の息子を持つ母でもある。「仕事とプライベートのバランスを取るのはとても難しいですが、子どもをとても愛しています。量より質、ということで、一緒に過ごす時間を濃密に質の高いものにするように心がけています」。

 その一環として、毎週金曜夜からノルマンディーの別荘を訪れて家族で週末を過ごすのが彼女のルーティンだ。「緑の多い郊外に行き、深く息を吸い、エネルギーをチャージします。大好きな乗馬をするのもとても楽しいんです。馬と共にジャンプをして障害を跳び越えたり、回転をしたり、まさに『ダンシング・ウィズ・ホース』なんです。馬と呼吸を合わせながら、メディテーション(瞑想)し、自分自身をカームダウン(穏やかに)しているんです。精神的な部分を意識するという意味ではピラティスにも似ているかもしれませんが、自然や動物との心の触れ合いは、スポーツ以上にとても大切なこと。家族と過ごす時間を含めて、私の活力になっています」。

 日焼けした肌と、ジュエリーに彩られて一層輝くオーラとが相まって、仕事もプライベートも充実していることを物語っている。

「ネイチャー」「クチュール」「アーキテクチャー」をテーマに、大胆かつ繊細で美しいハイジュエリーの数々を披露した。