終わりに代えて。Q&A3本勝負。

Q1:座右の銘は?

エレーヌCEO:「Don’t fight against what can not be changed.」。マーク・オレルという昔の皇帝の言葉で、「自分が変えられないことで戦うな、変えられることで戦え」という意味です。戦う前に、変えられるものなのかどうか、違いを見極めることが大切です。せっかくの自分のエネルギーが浪費されることはとてももったいないこと。やるべきことのために、無駄なことはせず、効率よく、を心掛けています。

Q2:子育てのモットーは?

エレーヌCEO:「フリーダム」と「トラスト」ですね。「子どもには自由にさせるようにしています。ただし、枠の中でという意味でね。自由を与え、でも、ここは守りましょうというルールを作ることで、自主性も育ち、責任や自己判断もできるようになるからです。そして、子どもを信じることが大切ですね。

Q3:成功を目指すキャリア女性に向けたメッセージを。

エレーヌCEO:自分の価値を認めて、モチベーションを保ち、けっして諦めないことですね。私自身、自分の価値を信じないとここまで来られなかったと思います。


Hélène Poulit-Duquesne
フランス出身。ESSEC(エセック経済商科大学院大学)を卒業し、LVMHでキャリアをスタートし、1998年にカルティエ・インターナショナル(リシュモン グループ)に入社し2010年にインターナショナルマーケティング・ディレクターに抜擢され取締役に就任。2014年にはインターナショナルビジネス&クライアントディベロップメント・ディレクターを務めた。2015年10月にケリンググループのブシュロンのCEOに就任。メゾンのグローバルな規模拡大と世界のトップジュエラーとしてのポジション確立の指揮を執る。夫と2人の息子とともに、週末にはノルマンディーの家で過ごす。趣味は乗馬。馬術競技に出場するほどの腕前だ。

Photo:Tomoko Meguro Text:Kumi Matsushita(Fashion Journalist/kumicom)