社会人であれば、会食や接待は不可欠。でもヘビーな食事が続くと、「カロリーばっかり高い、こんな中途半端な店……! 明日から、エステやジムに行かなきゃいけない労力を、“原状復帰代”として請求してやりたい!」と、心の中でつぶやきながら食べている人も多いはず(私だけ?)。だから働く女性としてアドレスに加えておきたいのは、和食くらいヘルシーで、和食よりも華やかな一軒。そんなレストランの代表格、東京・丸の内の「ハインツ ベック」が3周年を迎え、ミシュラン三ツ星シェフ、ハインツ・ベック氏が来日。NikkeiLUXE編集長 米川瑞穂がインタビューした。

鴨肉のトルテッリーニ。パスタの中には、鴨の胸肉のコンフィをミキサーにかけたクリーミーなソースが。添えられたカボチャのソースは、わずか1分弱、カボチャを真空パックで低温で調理してミキサーにかけ、パルミジャーノとハーブを合わせたもの。加熱を最低限におさえることで、カボチャのビタミンを生かしている。
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 「ハインツ ベック」は、イタリア料理の革命児と呼ばれ、ローマの「ラ・ペルゴラ」では13年連続でミシュラン三ツ星を獲得しているハインツ・ベック氏が、初めて自身の名を冠し、東京・丸の内に3年前にオープンしたレストランだ。

「私は2000年から、“美食と健康はイコールである”ことをコンセプトに、大学の教授とも協力しながら、新しい調理方法やメニューを開発してきました。バターをやめてオリーブオイルを使い、塩分や調味料を減らして素材の味を生かし、加熱方法を変えて栄養素を守る、といった新しいかたちのイタリア料理です」

 確かにハインツ ベックでは、9皿のコースディナーを食べた後でも、まったく胃もたれがしない。

淡泊でヘルシーなカマスを、フルーティなタジャスカオリーブ、ブロッコリーとともに。カマスは表面だけ軽く焼いて香ばしさを出した後、スチームオーブンでスピーディに加熱してふんわりとした食感に。粉雪に見立てたバーニャカウダのパウダーとともに。
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