ファッションや宝飾などを扱うラグジュアリーブランドのCEOたちの生き方、思想に触れるインタビュー連載。今回は、ジュエリーを中核としたイタリアのブルガリ・グループのジャン-クリストフ・ババンさんに話を聞いた。

輝く女性支援で男女平等や共同参画社会の実現を目指す

 ブルガリは1884年、ギリシャ出身で銀細工の技術を手にイタリアに渡ったソティリオ・ブルガリが、ローマのシスティーナで創業したのが始まり。130年を経た今もギリシャとローマのDNAを併せ持ち、古代から脈々と受け継がれる神話やアート、さらにはローマの建築などをモチーフに、現代風にアレンジしたデザインが多く見られる。深いグリーンのエメラルドや深紅のルビーなどの貴石を中心とした、カラフルで大胆な色使いも持ち味だ。

 ジュエリーを祖業としながらも、時計やバッグ、香水、レストランやバー、さらにはバリ島やミラノ、ロンドン、北京、ドバイで高級ホテルまでをも手がける。長くファミリー企業として経営してきたが、2011年にLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンにグループ入り。LVMHのタグ・ホイヤーを率いていたババンCEOが2013年からブルガリの指揮を執っている。

「日本はブルガリにとって単独国としてナンバーワンのマーケットであり、とても重要な国です。ビジネスのために毎年何度か訪問しています。今回は『ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン』展のオープニングと、日本の才能ある女性を讃える『アウローラ アワード』の授賞式に合わせて来日しました」

 フランスの弁護士一家に生まれ、ビジネススクールでMBAを取得。20代にはフランス海軍で兵役に就き、国内外を旅する機会に恵まれた。兵役後、マーケティングで有名なプロクター・アンド・ギャンブルのフランス支社で、メインストリームである一般消費財のセールスとマーケティングを手がけ、キャリアを積んでいった。

 その後、ボストン コンサルティング グループに入社し、パリとミラノのオフィスに駐在。ラグジュアリー企業から通信企業までトップクライアントを担当した。さらに、ドイツの消費財メーカー、ヘンケルのイタリア支社にマネージング・ディレクターとして勤め、98年にはヘンケル史上最年少でシニアバイスプレジデントに就任した。

 2000年にはLVMHウォッチ&ジュエリー部門傘下のタグ・ホイヤーのCEOに抜擢され、精力的に業績を伸ばし、時計ビジネスに新風を巻き起こした。ブルガリのCEOに2013年に就任して以来、ジュエリー部門、時計部門、バッグ部門、香水部門、そしてホテルズ&リゾーツ部門すべてを統括。エネルギッシュを絵に描いたような人物で、妻と5人の子どもに恵まれ、フランス語、英語、ドイツ語、イタリア語にも堪能だという。

SHARE

  • sp-fb01
  • sp-tw01
  • sp-line01
TOP2

forrow us この記事をお伝えした
NikkeiLUXEをフォロー
して最新記事をチェック!

  • sp-fb02
  • sp-tw02