イギリスのフラッグ・キャリア「ブリティッシュ・エアウェイズ」のファーストクラスが生まれ変わった。「でもファーストクラスまでは縁がなくて」なんて言わないでほしい。人類が夢見る限り発展するテクノロジーと同様、ファーストクラスで旅する未来を思い描いていれば、可能性はゼロではないのだ。

直行便は毎日就航、初のフルフラットシートを開発…知る人ぞ知る、ブリティッシュ・エアウェイズの魅力

[画像のクリックで拡大表示]
さらに進化した787-9型ドリームライナー。気圧・温度調整・空気清浄機能の改善により身体への負担が軽減。静音性と、離着陸時の揺れの少なさも新体験。

 ある程度の経験と年齢を重ね、仕事にも日常にも責任ある立場にある女性のエアライン選びは、忙しい日常から一瞬でも解放され、旅の疲れを残さない快適さの確保が最優先。だから出張であってもプライベートであっても、許される限り優良なエアラインのビジネスクラス以上の利用を条件としている人は少なくないはず。片道10時間以上を要するヨーロッパの長距離路線であればなおさらのことだ。
 そこで注目したいのが、羽田と成田の両空港とロンドン間で、直行便を毎日運行する唯一のエアラインであり、キャサリン妃をはじめ英国王室も御用達の「ブリティッシュ・エアウェイズ」の最新鋭、ボーイング787-9型ドリームライナーのために新しく開発された「ファースト・キャビン」。すなわち、ファーストクラスだ。

[画像のクリックで拡大表示]
ボーイング787-9型ドリームライナー「ファースト・キャビン」の窓側シート。

 日本への運行開始は2016年7月。世界の主要路線に続く東京ーロンドン路線の導入が話題になったが、もとよりブリティッシュ・エアウェイズは日本と縁が深いエアラインなのをご存じだろうか。日本路線の初就航はヨーロッパの他のエアラインに先駆けること1948年。きたる2018年には就航70周年を迎える。本拠地とするロンドン・ヒースロー空港の本社内にあるヘリテージセンターに展示された過去の客室乗務員の制服コレクションには、ヴィヴィアン・ウエストウッドによるデザインなどとともに、かつて日本路線に採用された和服も見られる。
   1976年には、エールフランスと並んで航空業界でいち早く超音速機のコンコルドを就航。2000年にはNASA(アメリカ航空宇宙局)と共同で開発した、快適な座席姿勢からの初のフルフラットシートをビジネスクラスに取り入れるなど、常に先進的な機材と最新技術に挑み続けてきたエアラインともいえる。

[画像のクリックで拡大表示]
8席のみの「ファースト・キャビン」はプライバシーが保たれ、個室にいるかのような安堵感がある。ライトは好みの明るさに調整可能。紳士の国イギリスのエアラインらしく、黒を基調とした中にステッチをきかせたシートなど、インテリアはマニッシュ。価格は往復¥1,300,000~。

今なら英国産スパークリングワインのヴィンテージも提供

 さて、そんなブリティッシュ・エアウェイズのイノベーティブなDNAを受け継ぐ注目のファースト・キャビンは、従来の14席から8席に絞ったことで、ゆとりのある空間を実現。シートはフルフラットにすると約198cmになり、タッチパネルのスクリーンも23インチに拡大。4つもの収容スペースは、手荷物が多くなりがちな女性客が間違いなく重宝する。さらに、顔の真横に設けられたロッカーの扉を開けると、鏡もセットされている。

[画像のクリックで拡大表示]
ビジネスクラスの「クラブ・ワールド」は往復¥430,000~。シートはフルフラットにすると183cmになる。
[画像のクリックで拡大表示]
〈左〉航空機の中でもっとも大きな窓を持つ787-9型ドリームライナー。空が見せるアートをよりダイナミックに感じることができる。ボタン操作で5段階の明るさを調整できる電子シェードも取り入れられている。〈右〉扉の内側に鏡がセットされたロッカー。©Masahiro Ohashi

 またワイン好きの女性なら見逃せないセレクションも、ブリティッシュ・エアウェイズの魅力だ。『VOGUE』『GQ』などを擁する出版社、コンデナストが発行するイギリスの旅行雑誌『Business Traveller』主催の機内ワインのコンペティション“Cellars in the Sky 2016”では、大賞に値する“Best Overall Cellar”を含む、5つの賞を受賞。2017年4月からはファーストクラスで、エアラインでは初の英国産スパークリングワイン、南部のウエスト・サセックス州で40年以上ワイン造りに取り組むイギリスワインのパイオニア「ボルニー・ワイン・エステイト」によるブラン・ド・ブランのヴィンテージを提供している。9月末までは、羽田および成田ーロンドン路線でもその味わいが楽しめる。

[画像のクリックで拡大表示]
「ファースト・キャビン」の機内食より。料理ごとにワインペアリングをするのも楽しい。©Masahiro Ohashi
[画像のクリックで拡大表示]
故ダイアナ元妃とチャールズ皇太子のハネムーンのエアラインにも選ばれたブリティッシュ・エアウェイズ。英国王室以外にスターとも縁が深い。2016年8月には787-9型ドリームライナーの成田ーロンドン線の就航を記念し、オーランド・ブルームが来日。写真は東京で行われたレセプションでキャビン・クルーらと。

Edit&Text: Yuka Okada

ブリティッシュ・エアウェイズ