京都は実に奥深い街だ。古くから育まれた文化は幾重にも層をなし、昨今の新しいうねりさえも抱き込んで、たゆまず新しいストーリーを生み出している。京都に魅了され、この地に居を構えながら「KYOTOGRAPHIE国際写真祭」を手掛けるルシール・レイボーズさんが選ぶ、今の京都らしさを体感できるとっておきの場所とは。

「とらや」が提供する、開放的でゆったりした空間の喫茶室

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 「京都には革新的なイノベーションがそこかしこに隠れています。伝統を守りながら“本物”を求めて新しい挑戦を続ける人たちに、常に刺激を受けている。だから今の京都は面白いのです」とルシールさん。歴史と未来が同居する今の京都らしさを感じられるスポットを6カ所ピックアップ。ここでは前編として、3軒を紹介。
 室町時代の後期に創業した、和菓子屋の「とらや」。約500年続く老舗が2009年、喫茶「虎屋菓寮 京都一条店」を刷新。数々の博物館や住居等を手がけ、「とらや」の他店舗の設計にも携わった建築家・内藤廣氏によって、開放的でゆったりとした空間に生まれ変わった。吉野杉を組み合わせた天井のアーチは圧巻。自然光をたっぷり取り込む心地よい店内もさることながら、回遊式の庭にも注目だ。「創業の地の伝統に敬意を表しながら、コンテンポラリーな建築によって今日の新しさを感じられる場所。庭は絶好のチルアウトプレースです」とルシールさん。

庭を望むテラス席は季節の移ろいを身近に感じられる特等席。
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和菓子の歴史や京都、建築にまつわる本を店内で自由に閲覧できる。
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自然光を最大限に生かした設計。ランプもロゴを模した特注品。
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通年の人気メニュー「あんみつ」(¥1,200 単品)。
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虎屋菓寮京都一条店の夏季限定商品「葛仕立水羊羹」(¥450 単品)。
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明るい店内では、ゆったりとした時間を楽しむことができる。
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虎屋菓寮 京都一条店
京都府京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400
TEL:075-441-3113
営:10:00~18:00(L.O.17:30)
休:不定休