前編に引き続き「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を手掛けるルシール・レイボーズさんがリコメンドする、今の京都の見どころをピックアップ。後編では、他国の文化を京都の地で伝える3店が揃った。自国の伝統と未来の双方を見つめながら、京都を拠点に挑戦を続ける注目のスポットを紹介する。

郷土料理を通して、オモニの愛を京都で伝える「素夢子 古茶家」

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 「素夢子 古茶家」は、京都らしい佇まいを残しながらも、韓国で古くから用いられる土壁や柿渋のファブリック、中国様式の薬棚などが不思議と調和した、異国情緒溢れる空間が広がる韓国薬膳カフェ。店内を優しく照らすのは、ほおずきやすすきに明かりを灯したユニークな自然照明たち。土や木の温もりの中で、韓国伝統の漢方茶を提供しているほか、お粥やビビンパなどのランチも人気だ。「店名の『素夢子』には、“自然そのままを夢見る”という思いを込めています。漢方茶は幼い頃、母によく飲まされていました。当時は苦くて飲むのが嫌でしたが、故郷を離れて日本に嫁いでから、愛しく恋しくなったのです」とオーナーの沈 娟卿(シム・ヨンギョン)さん。ルシールさんのお気に入りは“生姜花梨茶”。「土壁の佇まいがアフリカの故郷ともリンクする、大好きな場所です。ディテールにわたり本物や本質を求める姿勢は京都の文化と共通するものを感じます」。

店舗外観は昔ながらの日本家屋。中に一歩入れば異空間が広がる。
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自然の温かみが溢れる、土壁が特徴的な店内。
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外にはテラス席も用意。木漏れ日が心地よい。
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季節限定ランチの「ビビンバ」(¥1,600)。
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ルシールさんイチオシの自家製「生姜花梨茶」(¥750)。
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京都の伝統と韓国の文化が融合した空間で、穏やかな時間を。
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素夢子 古茶家
京都府京都市中京区烏丸三条西入ル御倉町73
TEL:075-253-1456
営:11:00〜19:00(L.O.18:00)
休:水曜