ブランド・アンバサダーはロジャー・フェデラー

 皇帝ナポレオンが戦勝酒として愛飲するなど、成功と祝杯のシンボルとして世界中の人々のセレブレーションの場に寄り添ってきた「モエ・エ・シャンドン」。そのアイデンティティは前回の「エペルネで知る、モエ・エ・シャンドンのサスティナブルなシャンパン造り」の中でもお伝えした通りだが、実はスポーツシーンとも関係が深い。1936年に開催されたF1グランプリの前身、「ヴァンダービルト・モーターレース」では、通常のボトル(750ml)の4本分、3000mlサイズのボトル「ジェロボアム」を贈られた勝者が、歓喜のあまりボトルから直接飲むというパフォーマンスを披露。以降、多くのチャンピオンがこれを真似するようになった。また、今ではおなじみの、スポーツの表彰式や祝勝会でシャンパンをかけあって喜びを表現するシャンパンファイト。これも1967年に自動車の耐久レース「ル・マン24時間レース」の表彰式で、やはり歓喜のあまり勝者が観客に「モエ・エ・シャンドン」のシャンパンを浴びせたことが始まりとされる。

 現在でも数々のスポーツの場で喜びの瞬間に立ち会っている「モエ・エ・シャンドン」。2010年から公式スポンサーの一員として名を連ねているのが、毎年5月末からパリで開催される全仏オープンだ。「ローラン・ギャロス」の通称で親しまれるこの大会は、テニスの4大国際大会のひとつに数えられる。2012年からは、グランドスラム男子シングルス最多優勝、歴代最長世界ランキング1位など、数々の記録を塗り替えてきたプロテニスプレイヤー、ロジャー・フェデラーをブランドのアンバサダーに起用。“成功者のシャンパン”としてのイメージを確固たるものにしている。

「アイス アンペリアル」に継承される、最高のシャンパンへの飽くなき挑戦

 全仏オープンの会場であるスタッド・ローラン・ギャロスには、各スポンサーがVIP顧客や取材陣をもてなす場として趣向を凝らしたラウンジを設置する。「モエ・エ・シャンドン」のスペースはひときわハイセンスで、メゾンが誇る数々のシャンパンをプレゼンテーションしている。開催期である5月末のパリといえば、晴れた日の昼間の気温は摂氏30度を超え、22時頃まで太陽は沈まない。そんななかで今年、特にフォーカスされていたのは、氷を入れて初めて完成する⾰新的なシャンパン「アイス アンペリアル」。ボトルのネックを左右から包み込む「モエ・エ・シャンドン」ではおなじみのブラックタイが、「アイス アンペリアル」仕様の白いボトルではいっそう映え、その味わいは夏の渇いた喉を潤すシャンパンとして計算し尽くされている。

 今年、誕生した「モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼ」は、白いボトルにピンク色のタイを着用、シャンパンの世界にポップなテイストを持ち込んでいる。そんなクリエイションの背景にあるのは、初代クロード・モエが掲げた「シャンパンを最⾼のワインに、そしてモエ・エ・シャンドンを最⾼のシャンパンに」という想いだ。多様なシャンパン造りを通してその夢を継承するトップ・メゾンの懐の広さに、あらためて注⽬したい。

モエ・エ・シャンドン/MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
TEL:03-5217-9906

Photos:Yuji Komatsu Text:NikkeiLUXE Edit:Yuka Okada

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