現代人の悩みを見つめ、根本からの解決を目指すリゾート

 心と身体を健康に導くホリスティック・リゾートの先駆けとして、20年以上の実績を持つチバソム。バンコクから約200km、タイ王室の保養地として知られる、ホアヒンにあるリゾートだ。
 訪れるゲストは目的に応じて、予約時にコースを選ぶ。例えば、エクササイズで筋肉を増やし、身体の活性化をはかる「オプティマル・パフォーマンス」、スパメニューに美容医療を組み合わせ、若々しさを取り戻す「スパ・ウェルビーイング」、ヨガの実技や精神を学ぶ「ヨガ・フォー・ライフ」、マンツーマンでダイエットを成功させる「ウェイト・マネージメント」などだ。
 コースはそれぞれ、食事やスパでのマッサージ、運動のメニューが綿密に組まれている。ゲストはそれに身を任せて毎日を過ごすうち、自然と体が変化していき、“なりたい自分”に近づいていけるのだ。またコースには様々な選択肢も用意され、好みに合わせて柔軟に対応してくれるので、無理なく楽しんで続けられる。
 さらに10泊以上のゲストを対象に、特別なコースもスタートした。ガンから回復した、または寛解期に入った人の心身をケアする「セル・バイタリティ」をはじめ、慢性的な片頭痛、うつ傾向、高血圧、病的な肥満をケアする5つのコースだ。より深刻化している現代病に、洋の東西を問わないアプローチ、あらゆる自然療法を駆使して向き合っている。

自分の身体と向き合い癒す、チバソムでの休日

 チェックインすると最初に言われるのが、自分の部屋以外では、スマートフォンやカメラが使用禁止であること(そのためこの取材も、他のゲストがいないタイミングを、広報の方と見計らいながら撮影した)。でも食事などあらゆる瞬間に、スマホで写真を撮りたい衝動にかられる。自分の中でいかにスマホが習慣化し、思考回路まで縛られているか、痛感させられた。まずここから日常からの隔離、デジタルデトックスが始まったといえる。
 滞在費には、プライベートコンサルテーションや、1日3食の食事、ヨガや太極拳など様々なクラスへの参加、1日1回のスパでのマッサージの費用が、あらかじめ含まれている。ゲストは何も気にせず、ただ身体の状態に向き合い、改善することだけに集中しながら、滞在を満喫できるのだ。
 私が選択したコースは、日本人に一番人気があるという「アート・オブ・デトックス」。最初に受けた1時間のコンサルテーションでは、体重や血圧などの測定の他、もう少し睡眠をとること、脂質をオメガ3に切り換えること、施設内のあらゆる所に用意されているレモングラスティーをたっぷり飲むことなどをアドバイスされる。そしてビタミンCとB、乳酸菌、肝機能を改善するサマリンなど、私のアレルギー体質の改善を目指すサプリメントも処方された。こうしたプログラムやレッスンはすべて英語で行なわれるが、わかりやすくフレンドリーなので心配無用だ。

各ジャンルのプロが結集した美食、アクティビティ、スパ

 「アート・オブ・デトックス」で供されるメニューは、ほぼ野菜のみ。でも、その種類の多さ、調理方法の多様さは驚くほどで、美味しく、楽しくデトックスできる。そして食事の量を減らし、野菜ジュースとスープのみで1日を過ごす日でも、ほとんどのゲストがあまり空腹に苦しまないという。またチバソムのメニューはもともと食塩や白砂糖、オイル類を使わず、素材を活かしたものばかりなので、たとえ食事制限をしなくても、充分にヘルシーだといえる。
 1日に8レッスンまで無料で受けられるアクティビティは、太極拳やタイ式キックボクシング、アクアエアロビクス、ヨガ、ズンバなど多彩。それぞれインドやヨー ロッパから招かれたプロフェッショナルの指導が受けられる。また運動だけでなく、ヨガの様々な呼吸法を学び、心の穏やかさを手に入れる「プラナヤマ」など、マインドフルネスのためのメニューも充実。スパで受けるマッサージのメニューの豊富さ、丁寧さも特筆すべきものだ。
 滞在中をヘルシーに過ごすという単純なものではなく、訪れた人それぞれの体質改善や、長年の悩みからの解放を目指す。私自身、帰国後にも様々な習慣を見直したことで、ここ数年悩まされていた卵アレルギーが解消した。チバソムでの滞在は、その後のライフスタイルを変えてしまうような気づきにあふれているのだ。

 

Photos:Shinsuke Matsukawa Text & Edit:Mizuho Yonekawa

 
Chiva-Som International Health Resort
73/4 Petchkasem Road,Hua Hin,Prachuap Khiri Khan 77110,Thailand
TEL:+66 (0) 32-536-536
日本での問い合わせ先 TEL:03-3403-5355