個人事業の化粧品販売を遂に法人化。

Aその頃に結婚と出産も。

尾川長男を産んだ後は専業主婦でした。子育ての傍らサイトを運営し、納得できるスキンケアがなかったので、それならばとオリジナルのコスメをつくるように。

Aオタクの本領発揮!

尾川その延長で、化粧品販売を考えました。主要成分と濃度、調合を決め、レシピをつくってOEM会社に持ち込むやり方です。

A好みの“味”にするんだと考えると、料理に近い発想ですね。

尾川そう、料理と一緒! 奈良のOEMに企画書を持って行って直談判し、2004年に「ニキビにはこれ1本あれば」という高濃度ビタミンCの化粧水が完成しました。それを個人事業として立ち上げたECサイトで販売。売り上げも上々で思った以上に順調でしたが、発送もなにもかも一人でやっていたし、このままではこれ以上伸びないと感じ始めて。個人でやっていると、いつまでも手づくりコスメの域を出ないんです。

A確かに、一人では限界が。

尾川ちょうどその頃、アメリカでミネラルファンデーションが流行り始めていて、これこそニキビ肌に必要なメイクでは! とひらめき、どうしても売りたくなったんですね。そのためには法人化して、もっと本気でやろうと。

A大きな原動力ですね。

尾川自分を信じて1回やってみよう、いや、やるしかない! と一念発起したんです。

ニキビに悩んだ経験がベース。不要なものは入れたくない。

A化粧品づくりのパートナーでもあった、医学博士の高岡幸二さんと一緒に起業されたんですね。

尾川ちゃんと効くスキンケアをつくりたかったので、エビデンスにはこだわりました。また、セラミドやビタミンC誘導体といった実績のある成分をセンターにしたい、と。原点にあるのは、大人ニキビに悩んだ経験。スキンケアの基本は、肌の土台を整えバリア機能を高める保湿と、落としすぎないクレンジング。そしてニキビ時代に、隠すメイクでより悪化させるという負のループや罪悪感があったので、肌に負担をかけないメイク。この3つは今もブランドの軸になっています。

A原料へのこだわりもすごい。

尾川効くものだけを。不要なものは一切入れたくないんです。10年前は原料もOEM会社も限られていて苦労しましたが、今は成分も技術も進化しているので、それをいち早くキャッチアップし、アップデートしたいと考えています。毎年、化粧品の研究開発に関連する展示会があるのですが、私にとってはワンダーランド。たまらなく面白くて心が躍ります。そこで見つけた成分を組み合わせ、さらに質感にもこだわってオーダーを出すのがまた楽しくて。

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