日本の伝統文化によって醸し続けられる国酒「日本酒」。移りゆく季節やシチュエーションに沿って、毎月厳選した3本を紹介する。今月は、年の始まりにぴったりな生まれたての「新酒」をセレクト。ぜひ初々しい日本酒で乾杯を。

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昨年12月から続々と出荷されている「新酒」は、読んで字の如く「新しくできた日本酒」のこと。1月にはそのラインアップがさらに増えてくる。生き生きとした爽やかなお酒は、この季節ならではの味わいだ。2020年の“日本酒はじめ”にぜひ。

次世代を見据えたモダンな「荷札酒 無濾過生原酒 純米大吟醸」

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「荷札酒 無濾過生原酒 純米大吟醸」720ml ¥1,480

 インパクトのあるビジュアルの「荷札酒」は、20代の若き蔵元杜氏、田中悠一さんが醸すシリーズ。12月下旬に発売されたこちらは、搾り始めの「荒走り」と呼ばれる部分を瓶詰めした新酒だ。ごくわずかな滓(おり)を含んでいる「おりからみ」で、新鮮な香りと味わいが特徴的。ラベル下には仕込みのタンク番号が表示されている。神経質なほどの温度管理のもと、濾過や加熱処理を行っていないため、製造から2カ月以内に味わうことを推奨している。全国の主要都市の特約店で販売。

 加茂錦酒造は、明治26年(1893年)創業。地元の加茂市で愛され続けてきたが、平成20年(2008年)に転換期を迎える。製造部門を加茂市の隣にある新潟市秋葉区に移転し、新たな酒造りをスタート。その際、ロゴマークも一新した。トライ&エラーを重ね、27BY(2015酒造年度)から「荷札酒」が出荷された。精米歩合50%以下の純米大吟醸を中心に、幅広い食事との相性を考えたスムースな酒質。酒米や酵母を巧みに使い分け、バリエーションに富んだアイテムをリリースしている。


加茂錦酒造
新潟県新潟市秋葉区新保1291-1
TEL:0250-61-1411
https://kamonishiki.com/

蛍の里で醸され、国内外で愛される「七田 純米大吟醸 生」

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「七田 純米大吟醸 生」720ml ¥2,750

 雪を思わせる白いフロストガラスのボトルに、凛とした黒い和紙、輝く「七田」の酒銘。地元の佐賀県産山田錦を45%まで磨き上げた純米大吟醸は、みずみずしく穏やかな含み香が実に豊か。澄んだ清楚な印象のなかにも、コクや深みを存分に感じる芳醇さがあり、飲み応えも十分。飲みほした後も、優しい余韻が細くしっとりと続く。1月上旬から「七田 純米吟醸 生」、「七田 純米 生」、「七田 七割五分磨き 生」と新酒が続々と蔵から送り出されているので、ぜひ満喫していただきたい。

 天山酒造の創業は、文久元年(1861年)。蔵の前を流れる祇園川は天山山系の水を集める清流で、源氏ボタルの発祥の地とされ、蛍の名所として親しまれている。鉄分の少ない酒造りに理想的な名水は、ミネラル分を含んだ硬水で、しっかりとした味わいの男酒に。「七割五分磨き」シリーズの、低精米でも先駆け的存在だ。現在は、6代目の七田謙介さんが、日本酒の文化を広めるため尽力。2017年からフランスで開催されている日本酒コンクール「Kura Master」でも高い評価を得るなど、国内外で愛されている。


天山酒造
佐賀県小城市小城町岩蔵1520
TEL:0952-73-3141
http://www.tenzan.co.jp/main/

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