医薬品並みのパワーをもつ美容液、一発逆転を狙える美容医療などなど、「美しくなる」ための魅力的な“飛び道具”が散見される昨今ですが、 ともすると、一番大切なことが忘れられがちであるようにも思います。それは「土台」づくり。
 どんなに見目麗しい建物も、土台がしっかりしていなければあっという間に崩れてしまうように、人間の健康で美しい姿も「土台」あってこそ。前編に続き、 今回はそんなお話を「体」と「化粧品」の視点から。

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山口勝利
シェイプロック銀座本店 代表、理学博士、柔道整復師、鍼灸師。
全国冷え症研究所所長。
山口勝利 鍼灸の医療に携わりながら、自律神経失調症や冷え症を研究し、多数の臨床データから独自の治療法を確立。著書に『死ぬまで元気でいたければ とにかく内臓を温めなさい』(アスコム)など。
「シェイプロック 銀座本店」 03-6263-2408 http://shapelock.jp/

冷え症によって代謝が低下し、何もしなくても太る体に。

 噂のボディメイクサロン「シェイプロック」。代表の山口勝利先生はダイエットのプロではなく、25年以上、東京の下町の鍼灸接骨院で痛みを抱える人の治療にあたっていた。
 来院者を診るにあたり、山口先生が長年ポイントにしてきたのは「代謝」。そして代謝の悪い人は、ほぼ例外なく「冷え症」で、内臓が冷えていることに気づいた。
肝心なのは、体の表面ではなく中の温度です。深部体温が1度下がると代謝は約10%下がります」
 代謝が下がるということは、ダイエットの観点からすると、オートマチックに太りやすい体質になるということ。
「たとえば一般の人が1日2000キロカロリーを消費するとしたら、冷え症の人は1日200キロカロリーの代謝ロスがある。それが30日続くと、あくまでも概算ですが、1カ月で体脂肪は約1キログラム溜まり、ウエストサイズで1センチ増。3カ月で2~3センチ増えます。1キロの脂肪を減らすためには、何も食べずに1日3500回の腹筋が必要。それは現実的に無理でしょう」
 なんと恐ろしい話! ちなみに冷たいものを飲み続けて内臓を冷やしても、代謝ロスのつけが出るというから要注意だ。アイスクリームやビールも慢性的に摂り続けると、下がった体温が戻りづらくなるという。
「食事制限でダイエットをするなら、体質に合った方法を選ばないとダメです。糖質制限は糖代謝の悪い人には有効でも、脂質の代謝が悪い人には逆効果。後者が糖質オフをして肉をガンガン食べると、中性脂肪やコレステロール値が急上昇したり、肝機能障害のリスクも。また、糖質制限で体重は確かに落ちますが、長く続けられないダイエットには意味がありません。やるなら、週2日糖質制限、週2日カロリー制限、残り3日は自由などの、続けられる方法を」
 食事にハレとケをつくると、ダイエット効果も期待できるのだ。