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 その理由は“具”にある。液体しかないコーヒーや白湯と違い、具の入ったコーンスープをとった場合、胃は消化をし続ける。その際に発生する熱が体を温めるというのだ。具が入っていれば、味噌汁など別のスープでも効果は同様だ。

 具の種類は好みに合わせてOK。片栗粉やくずなどでとろみをつけると冷めづらいため、より効果的に体を温めることができる。

 時間があれば、温かい飲み物を加えて朝食をとるのがベスト。さらに、同じカロリーであっても、洋食より和食のほうが体温を上げる効果があるという。消化吸収がよく、血中へ効率的にエネルギーが取り込まれるからだ。

「朝は、炭水化物が4~5割、脂質が3割、タンパク質が2~3割の“燃やす食事”を。ご飯に納豆、お味噌汁で十分です」(今津先生)

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バタバタの朝は、朝の深呼吸&丹田カイロを

 朝食以外にも、忙しい朝に体を内側から温める簡単な方法がある。1つ目は、深呼吸だ。体の熱の発生源は筋肉。深呼吸をする際は、大きな筋肉である横隔膜を使うため、効率的に体温を上げることができる。

「朝、起きたら、大きく深呼吸をしましょう。たった3回でOK。コツは鼻から吸って、ゆっくり行うこと。吐くのは鼻でも口でもかまいません」(今津先生)

    体を温める深呼吸


  1.  一定の明るさの部屋で、軽く膝(ひざ)を立てて横になる。椅子に座った状態でもOK。
  2.  1回目は、鼻からゆっくりと吸って、ゆっくり吐く。
  3.  2回目は、鼻からゆっくり吸ったら、風船を膨らませるイメージで数秒止める。その後、ゆっくり吐く。
  4.  3回目は、鼻からゆっくり吸ったら、風船を膨らませるイメージでできるだけ長く止める。その後、ゆっくり吐く。

 もう1つの方法は、おへその下のあたりにカイロを貼ること。「丹田(たんでん)と呼ばれる箇所には、太い血管の大動脈が流れています。カイロを貼ると血液が温まるため、末端まで温かい血液を送ることができます」(今津先生)。

 朝一番で体温が上がれば、一日の体の機能はいつもより活発になってくれるはず。「仕事の効率化、メンタリティーの保持にもつながり、日中が過ごしやすくなりますよ」と今津先生。年齢とともに筋肉量が減少すると、冷えは深刻化しがち。体を温める朝週間で、体と心の行動範囲を広げていこう。

今津嘉宏先生
芝大門いまづクリニック院長、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤教員。
今津嘉宏先生 病状のみならず、環境や性格にも留意しながら患者の心に寄り添う医療を実践。著書に、『病気が逃げ出す上体温のすすめ』『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ともにワニブックス)、『子どもの心と体を守る「冷えとり」養生』(青春出版社)などがある。

Text:Yue Arima Edit:Ayaha Yaguchi Illustration:micca

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