明日香:パーセルが40以上もあるんですね! 畑仕事の話になりますが、このあたりは斜面になっているので、剪定が大変そうですね。

ジャン・バティスト:そうなんですよ。斜面は大変ですが、それぞれのブドウ樹の列は1~1.15メートルほどの間隔を取っているので比較的動きやすいです。今日の午前中も剪定をしてましたよ。明日香さん、せっかくなのでやってみますか?

明日香:ぜひ、やりたいです! 剪定は一度もしたことないのですが、どこをカットすればいいか見極めるのが難しそうですよね?

ジャン・バティスト:もちろん目安はあるんですが、一本一本ブドウ樹の特徴も違うし、毎日畑に出て経験を積んでいって見極められるようになってきました。まず、僕がやってみますね。枝の節の少し上のところから切ります。

明日香:なるほど。親指よりも太い枝とかも、片手で簡単に切れちゃうんですね。

ジャン・バティスト:私も最初は手が痛くなっていましたよ(笑)。

明日香:この部分をカットしてもいいですか?

ジャン・バティスト:なかなか見極めの筋がいいですね!

明日香:(カットしながら)かなり硬いし、とても片手で容易にはできません……。しかも、ジャン・バティストさんのように一度にスパっと切るのが難しいですね。とても貴重な経験をありがとうございました!

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バランスを見ながら枝の先端や、芽のすぐ上を剪定する。意外と硬く、難しい。

明日香:(ドメーヌに移動して)ドメーヌ名になっている「アンドレ・ロベール」さんは、どなたのお名前になるのでしょうか。

ジャン・バティスト:私の妻の祖父の名前です。その父、つまり妻の曽祖父であるアンリ・ロベールにはアンドレとルネという息子がいて、曽祖父は彼らに畑を分けて、それぞれが受け継ぎました。ルネのほうは、その息子であるアランが受け継いでドメーヌ「アラン・ロベール」をつくりました。

明日香:ドメーヌ「アラン・ロベール」のアランさんは、ジャン・バティストさんの義理の叔父さんなんですね。まさにシャンパーニュの名門一族ですね! 「アンドレ・ロベール」の歴史を教えてください。