「毎日コツコツ」がポイント。鉄の効果的なとり方

 人間の体は鉄をつくり出すことができない。鉄不足を解消したいなら、鉄をとるのが最善策だ。

 鉄の多い食材といえばレバーや海藻類、ほうれんそう、小松菜などだが、それらを日常的にとるのは難しいもの。そこで、簡単かつ効果的に鉄を摂取できる食事について、山本先生にアドバイスしていただいた。

「鉄は、毎日少しずつ補っていくのが効果的なとり方。毎日ちょこちょこと摂取できるように、小さな工夫を積み重ねていきましょう」(山本先生)

鉄を上手にとるテクニック


[画像のクリックで拡大表示]

  • 鉄分の多い赤身をとる
    赤身の肉、赤身の魚には、実は鉄が含まれている。魚なら白身魚よりもマグロやカツオなどの赤身魚を。
  • ひじき、海苔、青のりなどの海藻類をとる
    ひじきや海苔、青のりといった海藻類は、ごはんやサラダに振りかけて使えるものを常備しておくと便利。
  • 鉄の調理器具を使う
    深い鉄鍋を使って煮物を煮たり、鉄瓶でお湯を沸かしたりと、調理器具の工夫で鉄をとることも。朝の白湯やお茶を一工夫するだけで効果アリ。
  • ビタミンCを一緒にとる
    ビタミンCは鉄の吸収を促進する栄養素。デザートにフルーツを加えるなど、鉄と一緒にとる心がけを。
  • うまくサプリにも頼る
    ビタミン剤などをとっている人は多いが、鉄剤を選ぶ人は少数派だと山本先生。とりにくい栄養素だからこそ、鉄をサプリでとるのも一案。
  • 「30代なかばから40代の女性たちは、プライベートでも仕事でも多忙な生活を送っていますよね。そのため『最近忙しいから』『睡眠不足だから』『年齢のせいかも』と、自身の不調を見過ごしがち。でも、多忙だからこそ自身の体に気を使っていただきたいと思います」(山本先生)

     貧血の症状に心当たりのある人はぜひ一度、検査をしてみてほしいと山本先生。内科での血液検査のほか、インターネット経由で診断できる自己採血検査キットも販売されているそうだ。

     がんなどと違い、貧血は自ら「予防できる病気」。自身のベストパフォーマンスをキープするためにも、まずは日々の鉄不足を予防していこう。

    山本佳奈先生
    1989年、滋賀県生まれ。医師。滋賀医科大学医学部医学科卒業。自らが鉄欠乏性貧血だった過去から、医学生時代より貧血について研究を始める。ナビタスクリニック(立川・新宿)に勤務。特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、ロート製薬健康経営推進アドバイザー、ときわ会常磐病院(福島県)非常勤医師、日本医師会認定産業医。著書に『貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策』(光文社新書)がある。

    Text:Yue Arima Edit:Ayaha Yaguchi Illustration:micca

    関連記事

    出世や病気の傾向がわかる「行動タイプ診断」…「タイプA」は心臓病、「タイプC」はがんになりやすい!?

    体が一番温まる朝食は?「冷え」を改善して免疫力を上げる朝習慣

    40代の“脳”は約2割に異常あり!大人のブレーンケアは「血流が命」

    働き盛りの女性に多い“過緊張” ストレスを解き放つ「3つのR」とは

    文豪も患っていた!? 雨の日の頭痛や憂鬱……「気象病」のメカニズムと予防法

    イライラ、足腰の冷え、不眠、ほてり……それって「プレ更年期」かも? 30代後半からの女性の不調を飼い慣らすテクニック

    SHARE

    • sp-fb01
    • sp-tw01
    • sp-line01
    400

    forrow us この記事をお伝えした
    NikkeiLUXEをフォロー
    して最新記事をチェック!

    • sp-fb02
    • sp-tw02
    • sp-in02