明治や大正、昭和初期に建てられた建造物には、現代の建物とは異なる魅力がある。DJ、モデル、ファッションデザイナーとして多彩な顔を持つMademoiselle YULIA(マドモアゼル・ユリア)が、そんな近代建築をナビゲート。今回は、ニコライ堂という通称でも知られる、東京復活大聖堂教会を訪れた。

MADEMOISELLE YULIA
東京生まれ。DJやシンガー、モデル、ブランド“Growing Pains”のデザイナーとして活躍。国内外のコレクションのフロントロウを飾る、ファッションアイコンとしての顔も持つ。また、2018年4月から大学で日本の伝統文化について学んでいる。大正時代や歌舞伎、着物などに造詣が深い。http://yulia.tokyo/yulia/

駿河台の高台に鎮座する、ビザンティン様式の教会

 学生の街、御茶の水に突如として現れるドーム型の屋根。神田川に架かる聖橋の由来ともなった東京復活大聖堂教会、通称ニコライ堂は、東京生まれのユリアさんが幼少時から憧れ続けた場所でもある。

「子どもの頃からずっと素敵な教会だなと思って見ていましたが、信徒ではないので、中に入る勇気がなくて……。今回内部を拝見できることになり、とても嬉しいです」(ユリアさん)

正面から見ると見事なシンメトリー。近隣には高層ビルが林立するが、ここだけは明治時代のままだ。
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 東京復活大聖堂教会が完成したのは、明治24(1891)年。ロシア工科大学教授ミハイル・シチュールポフが設計、英国人建築家ジョサイア・コンドルが工事を監督し、工期には7年の歳月を費やした。頂上まで35メートルという高さを誇り、日本最大のビザンティン式建造物としても知られている。ヨーロッパで見られるゴシック式教会とは異なり、中央の丸天井(ドーム)が壮大で厳かなイメージだ。