明日香:シャンパーニュにポルトガル出身の方によるドメーヌがあったとは、意外です。これまでシャンパーニュのさまざまな歴史を聞いてきましたが、戦争にまつわる出会いのお話は初めてです。

エリック:祖父と祖母は1930年にこのドメーヌを立ち上げました。実はここにはそれ以前にもドメーヌがあって、200年前の地下セラーなどもついていたんです。

明日香:ここは、ずっと古くからシャンパーニュ造りが行われていた場所なんですね。それでは、エリックさんご自身の歴史をお聞かせいただけますか。

エリック:私にとっては、ドメーヌを継いでシャンパーニュ造りをすることはとても自然なことで、14歳のときから父のもとでシャンパーニュ造りを学んでいました。まあ、学校の勉強は得意ではなかったですけどね(笑)。徴兵制のため、18歳のときは1年間従軍していて、シャンパーニュ造りはできなかったんですが、戻ってきてから1986年にドメーヌを継ぎました。また、1978年から80年代にかけては、ボルドーでワインについても学びました。

明日香:奥さまのミシェルさんとはどのようにして出会ったのですか?

エリック:彼女は、ここから3キロほど離れたところにある、ワイン醸造家の娘でした。出会ったときにワインの話をして、それが縁となりました。彼女は私の人柄ではなく、シャンパーニュに恋をした、と言ってますがね(笑)。

明日香:(笑)。こんなに美味しいシャンパーニュだったら、恋に落ちちゃうかもですね!

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仲よし家族。左から次女のジュリーさん、長男バランタンさん、エリックさん、長女シャルロットさん、妻のミシェルさん。

明日香:(ご家族のみなさんと集合して畑へ)ここの畑は、あたり一面ブドウ畑で本当に見晴らしがいいですね。まだまだ春になりかけくらいの時期なのに、畑に草がいっぱい。

エリック:うちは、このアヴィーズ村を中心に、13の村に合計約11haの畑を持っています。そのうちグラン・クリュが7割で、すべての畑を土壌の違いでパーセル(区画)ごとに分けていて、42もの畑があります。ブドウの割合は、シャルドネ70%、ピノ・ノワール20%、ムニエ10%です。

明日香:土壌の特徴を教えてください。

エリック:アヴィーズはコート・デ・ブランの土壌の中でも最も繊細な土壌といわれるんですが、この土壌のたった20cm下にはチョーク質の岩盤があり、また土壌の堆積過程が近隣のほかの村とは違って、ここだけの特徴ともいえる古代生物の化石が見られるんです。

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