“3コン”から目を守るプチ習慣を積み重ねて

 では、ドライアイの症状を改善するにはどうしたらよいのだろうか。

「特に働く女性は、ドライアイを引き起こす“3コン”に当てはまりやすいのです。3コンとは、パソコン、エアコン、コンタクトレンズの3つのこと。どれも目を乾燥させる大きな要因だとされていますが、3コンは現代人の生活と密着しているため、避けることはできません」(石岡先生)

 そこで、小さな工夫を積み重ねるのが最善策だと石岡先生は説明する。

「たとえば、パソコンを使った仕事をしているなら、休憩時間はパソコンから離れ、スマホも見ない。エアコンを使うシーズンは、風の吹き出し口の真下に座るのを避ける。視力の悪い人は、せめて自宅ではコンタクトレンズではなくメガネを使う。こうした習慣で、できるだけ目を休ませ、いたわるようにしてください」(石岡先生)

 また、まぶたにある皮脂腺“マイボーム腺”が、落としきれなかったアイメイクなどで詰まることも。すると、目の潤いを保つための油分が十分に分泌されなくなってしまう。

「そのため、マイボーム腺を清潔に保ちましょう。マイボーム腺はまぶたの上下にあり、まつげの生え際よりさらに内側に並んでいます。ここにアイラインを引いたり、アイメイクが残ったりしないように注意しましょう」(石岡先生)

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 アイケアの工夫としては、ホットタオルなどで目を温めるのも手だ。マイボーム腺の活性化を促すだけでなく、血行をよくして目の疲れが改善されるともいわれている。また、市販のドライアイ用目薬でも調子のよくなる人はいるそうだ。

 これらの工夫をしてもまだ症状が落ち着かない場合は、眼科を受診するのが吉。ただし、ドライアイは重症化しにくい病気。ほとんどの場合は、目を休ませたり、乾燥しやすい冬が過ぎたり、合った目薬をさしたりすることで調子を取り戻せるという。

 ドライアイは「生活のQOLが下がる病気」(石岡先生)。できるだけ長く健康な目と付き合っていくためのみならず、毎日を軽やかに過ごすためにも、目の潤いケアは一役買ってくれそうだ。

石岡みさき先生
みさき眼科クリニック院長。
石岡みさき先生 横浜市立大学医学部卒。平成5年よりアメリカ・ハーバード大学に留学、眼の免疫の研究に従事。帰国後、東京歯科大学市川総合病院にて角膜・前眼部疾患について学ぶ。平成10年両国眼科クリニック院長。平成20年、生まれ育った渋谷区代々木上原にて「みさき眼科クリニック」を開業。専門はドライアイ、眼のアレルギー。
http://www.misaki-eye.com/

Text:Yue Arima Edit:Ayaha Yaguchi Illustration:Misa Itoi

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