どこか気高く、尊いイメージがある「白」。その白さを保つのは容易ではなく、だからこそ、白いアイテムは使う人の丁寧で質の高い暮らしぶりを物語る。スタイリストの河井真奈さんが、さまざまなジャンルからより抜いた「特別な白」を紹介する連載企画。第2回は、イタリアのシャツメーカー、「BARBA(バルバ)」のホワイトシャツを取り上げる。

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自分らしさを表現したい大人に必要な、シンプルな「白」

 私が白いシャツの魅力に目覚めたのは、30代前半の頃。外資系シューズブランドのPRをしていた女性が、いつも素敵に着こなしている姿に憧れたのがきっかけだった。それは、今のトレンドであるゆったりしたシルエットではなく、身体にフィットしてラインを綺麗に見せてくれるスタンダードなスタイル。イタリアのシャツブランド「バルバ」のものだった。
 1964年にイタリア・ナポリで創業した「バルバ」は、メンズのシャツブランドとして人気が高いが、ウィメンズも素晴らしい。丁寧な手縫いとミシン縫いを合わせた手法による絶妙なディテールやシルエットで、着るだけで凛とした女性像のシャツスタイルが完成する。また、見栄えだけでなく、身につけた人だけが体感できる柔らかな着心地も格別だ。動いたときにはまるでニットを着ているように感じるほどで、着崩れもしにくい。
 今回紹介する2WAYカシュクールシャツは、かつて私が憧れたスタイルを受け継いだ定番モデル。さらにフロントをクロスして留めることができ、よりエレガントにスタイリッシュに印象を変えられるのが特徴だ。
 こうしたベーシックな白シャツこそ、自分らしさを表現できる究極のアイテム。大人の女性であれば、「シンプルすぎて着こなし方がわからない」などと敬遠せず、ぜひ味方につけるべきだと私は思っている。
 もしもこれを読んで「白シャツが似合う女性になりたい」と思ったなら、「バルバ」のシャツを着て、まずは第2ボタンまで開けて抜け感を出し、袖を2つ折りにして腕が少し見えるくらいにまくり上げよう。そして裾をスカートやパンツの中にインしたら、軽くふわっとブラウジング。
 きっと白いシャツを着るのが楽しくなるだろう。


伝統的なスタイルを大切にしつつ、毎年数ミリの変化を与えながら進化しているという。きめ細かくさらりとした感触の生地も魅力だ。2WAYカシュクールシャツ¥29,000/バルバ(ストラスブルゴ TEL:0120-383-653)
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河井真奈
ファッション&ギフトスタイリスト。数多くの女性誌においてファッション、ジュエリー特集や連載などで活躍するほか、女優にも信頼が厚く、CM、ドラマにも携わる。結婚、出産、子育てなど女性としての経験を活かしたライフスタイル提案で、トークショー、商品開発、アドバイザーとしても活躍中。また、2016年にはギフトに特化したサイト「futo」をローンチ。さらに今年6月4日には、初の実店舗を南青山にオープンする。著書に『絶対 美人アイテム100』(文藝春秋)、『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』(立東舎)。

Photos:Hiroki Watanabe Styling & Text:Mana Kawai Edit:Kao Tani

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