決断だらけの日常に、面倒がらず向き合いたい

──ご自身も「自分で決めたことは後悔しない」タイプですか?

 そう思います。あの部分は、ほぼ地でいっているというか。すごく悩むし決めるまで時間がかかることもありますが、一度自分で決めたことであれば、後から何が起ころうが、後ろ髪は引かれません。それは「もう過ぎたこと」になる。決定を人任せにしたり、逃げたりすれば、「あの時こうすればよかった」と思うかもしれませんが、本当に真剣に考えて決断したことに関しては後悔しないです。

──そうやって決めたことの中で、今までで最大の決断は何ですか?

 うーん、何だろう。でも日常って、決断だらけですよね。そう思いませんか? それが積みあがって大きなものをつくっていると思えば、どの決断も重要ですよね。それは最近すごく感じたことでもあります。

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──何か心境の変化があったんでしょうか?

 ちょっと話がずれるかもしれないんですが、大人になると「多分こんなもんだろうな」と先を予測してしまって、いろんなことに手を出さなくなるところがあるじゃないですか。ある時、自分がそうなっていることに気づいたんですよね。

──挑戦を「決断しなくなる」というような?

 そうなんです。でも、予測ってそうはならないことも多いですよね。実際にやってみたら、思わぬことに気づいたり、発見したりすることってたくさんある。なのに面倒がって流してしまう、そういうことが増えていくのって、すごくつまらないなって。だから「好きじゃないな」と思っても予測なんてせずに、とりあえずやってみようと。「好きじゃない」と思ったのは昔の私で、今の私はもしかしたら好きになる、興味がわいてくることもあるかもしれないと。

──演じたことのない役を選ぶ、ということにも関係していますか?

 あ、あると思います。今、そのことは一切考えていなかったんですが(笑)。今回ご一緒した倍賞さんのように、お芝居以外にもご自分の好きなことをされている方は、素敵な方が多いなって思うんです。私も仕事に限らず、好奇心を大事にしながら前に進んでいきたいですし、そのほうが絶対に楽しいなって。昔から「怖いからやめよう」って、すぐに思ってしまう性格ではあるんですが。

──怖がりなんですか。そういうイメージがありませんでした。

 怖がりです、すごい怖がり。モデルや女優のお仕事も、実際に始めるまですっごく悩みましたから。誘ってくださった編集部からご連絡いただいても、何度も何も言わずに電話切っていました(笑)。そういう部分、性質としては変わってないんです。映画もお話をいただくたびに、弱気になるというわけじゃないけれど、「どうしよう、どうしよう」って。でも勘だけは大事にしています。心のどこかが、なぜか勝手に「ワクワク」してくる時は、それを信じて。いろいろやってみた結果として、それが一番正しい気がします。