都内のラグジュアリーホテルで、すし店のオープンが続いている。中でも注目は「マンダリン オリエンタル 東京」と「アマン東京」に誕生した2軒。これまで「ホテル内のすし」というと存在感が薄いこともあったが、わざわざ訪れたくなる名店の登場で、新時代が到来している。

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鮨 心 by 宮川(マンダリン オリエンタル 東京)北海道のミシュラン3つ星「すし宮川」が東京初進出

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L字に連なるカウンターは全9席。東京スカイツリーをはじめ、美しい夜景を見渡すことができる何とも贅沢なシチュエーション。

 4月6日、「マンダリン オリエンタル 東京」38階という絶景のロケーションにオープンしたのは「鮨 心 by 宮川」。『ミシュランガイド北海道 2017 特別版』で3つ星を獲得している名店「すし宮川」が、東京に初出店した。

 扉を開け、まずゲストを迎えるのは、1300年の歴史を誇る組子の職人として有名な谷端信夫さんによる格子。席につくと、土壁デザイナーとして名を馳せる挾土秀平氏による趣ある壁が目に入ってくる。カウンターは樹齢350年以上の檜を使用し、数か所に「すし宮川」と同様の楓の模様が施されている。いずれも宮川政明さんが選び抜いた、日本の職人技を楽しむことができるデザインだ。そして、東京スカイツリーを望む美しい夜景も大きな魅力となっている。

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「鮨 心 by 宮川」のカウンターに立つ小倉一夫さん。1967年、北海道すすきの生まれ。25歳の時に小樽ですし職人として働き始めた。

 札幌の「すし宮川」といえば、全国の食通がこぞって訪れたいと願う名店。現在ミシュランで3つ星の評価を受けているすし店は、国内に5店舗のみという点からも、いかに貴重な店かがわかる。今回の東京への出店は、宮川さんのすしに対する人生をかけた情熱が動機となっているそう。細部まで徹底して丁寧に監修しているので、すし職人・宮川政明の流儀を存分に感じることができる。

 東京のカウンターですしを握るのは、熟練した技術を持つ小倉一夫さん。ニセコにある「すし宮川」の姉妹店である「鮨 心」でも店を任されていた腕の持ち主だ。安定感ある技で、ゲストをもてなしてくれる。