急成長を遂げるスパークリング日本酒に注目

 今春11日間にわたり開催された日本最大級の日本酒イベント「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019」は、過去最多の約20万人が来場。その初日は、スパークリング日本酒をテーマに10蔵が出店して華やかに幕を開けた。日本酒の中でもひとつのジャンルとして確立され、世の中の認知度も高まっている。

 以前のスパークリング日本酒というと、アルコール度数1桁で微発泡。甘口の傾向が多く、日本酒に抵抗があるような女性に向けた印象が強かった。もしまだそのようなイメージがあるようなら、ぜひ今回紹介したような日本酒を味わっていただきたい。ここ数年で、技術の進化も伴い、シャンパーニュと同様の瓶内二次発酵方式で造られるなど、本格的な日本酒好きを納得させる酒質に成長している。

 2016年11月には、スパークリング日本酒を醸す9蔵により「一般社団法人 awa 酒協会」が発足。今回紹介した「THE MIZUBASHO PURE 2009」を醸す永井酒造の永井則吉さんが理事長を務める。シャンパーニュやスパークリングワインと並ぶ世界基準の乾杯酒を目指し、「醸造中の自然発酵による炭酸ガスのみを保有していること」「外観は視覚的に透明であり、抜栓後容器に注いだ時に一筋泡を生じること」「アルコール分は、10度以上であること」など厳しい認定基準を定めている。現在は15蔵が加盟。

 気温が上がり、のど越しのいいビールやシャンパーニュなどでの乾杯がより美味しく感じられるこれからの季節。今年は、シャンパングラスに注いだスパークリング日本酒を楽しんでみてはいかがだろうか。

外川ゆい
フードジャーナリスト。
外川ゆい 1980年生まれ。グルメ誌やライフスタイル誌を中心に、レストラン、ホテル、お酒など、食にまつわる記事を幅広く執筆する。なかでも日本酒をこよなく愛し、蔵元とお酒を交わす時間がなによりの至福。相手への敬意を込め、常日ごろから和装。

Photos:sono(bean) Text:Yui Togawa Edit:Mizuho Yonekawa

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