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出家は、男性は一生のうちに必ず一度はしなくてはならないものだそうで、出家すると修行以外に、寺院内で高度な教育も無料で受けられるため「カンボジアの医者は、出家してお寺で勉強した人がほとんど」と聞き、日本との違いに驚いた。「基本的な食事は午前中のみ」など、さまざまな戒律の中で修行しながら、学業も両立させているのだ(でも女性は出家できないそう……)。また、出家しても家族には会えるし、何度でも還俗(げんぞく)し、また出家し直すこともできるといった話も意外だった。
ポル・ポト政権下では厳しい宗教弾圧が行われ、多くの僧侶が虐殺されたというが、仏教は再びカンボジアの人々の中にしっかりと根づき、そして幼い少年たちも、とても真摯に修行に向き合っているのが印象的だった。
訪問の最後には、僧侶が祈りを込めて赤い紐を手首に結んでくれる儀式も体験。これをつけていると、願い事が叶ったり、悪運よけになるそうだ(この紐は自然に切れるまで決して外してはいけないそうで、取材から2カ月がたった今も、まだ私の腕に)。

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寺院を訪れた後は再び小型ボートか、希望すればカヌーをこぎ、メコン川に浮かぶサンドバンク(砂洲)に上陸。シェフたちがポップミュージックを流しながら、モヒートやカンボジアビールなどを振る舞ってくれた。 モルディブや沖縄など、潮の満ち引きで生まれる海上のサンドバンクは何度も訪れたことがあるけれど、川のサンドバンクでカクテルを楽しむのは初めての体験。この日の夕日も見事で、最後の夜を迎える前に最高のカクテルタイムとなった。

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最後のディナーのメニューは、トマトとハーブのスープ、フライドエシャレットとミントを添えたピラフ、海老とチキンのチリ風味のグリル、キュウリのサラダ。どのメニューもフレッシュハーブのアクセントがきいていて、油っぽくなく食べ飽きない。私は食べることが大好きなぶん、わりとこだわりもあって「おいしくないものを食べるくらいなら、お腹を空かせたほうがマシ」というタイプなのだが、アクア・メコンでは滞在中に一度も食事を残すことなく、すべて楽しく頂けたし、ヘルシーなメニューなので太りもしなかったのはとてもうれしかった。

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