「素敵!」と感じるものとの出合いが、インスピレーションの源

京都迎賓館でのガラディナーに和装で臨んだルチアさん。合わせたイヤリングは、「ディーヴァ ドリーム」コレクション。足元がハイヒールなのも、ルチアさんらしい自由なコーディネート。
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──次のハイジュエリーコレクションの発表も間もなくですね。いつもデザインテーマはどのようにして考えているのでしょう?

 旅先でインスピレーションを得ることも多いのですが、やっぱり買い付けの際に石と出合ったときに、「どうやってこの石を素敵なジュエリーに変えようかしら」と考えます。そもそも私が行きたい旅先の多くが貴石の産地なので、ラッキーなんです。仕事で行けますからね(笑)。インド、タイ、スリランカ、ブラジル……どこもヴァケーションと石の買い付けがセットです。私にとって、ジェムに触れることが何よりのリフレッシュ&エナジーチャージになるんですよね。それ以外でも、日常のなかで素敵だなと目についたものの写真を撮っています。今回の来日でも、多くの印象的なものとの出合いがありました。この会場に飾ってあったフラワーデコレーションも撮影しましたし。それから、先日の京都迎賓館でのガラディナーで着た和服も素敵でした!

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「フェスタ」コレクションお披露目の舞台となった、東本願寺 渉成園。五色幕や掛け軸もブルガリ・スタイルで統一された。

 そうして世界各地で得たインスピレーションは、必ずローマの自分のオフィスに持ち帰ってからデザインに落とし込みます。これは絶対に欠かせません。ローマの景観のなかでつくり上げるからこそ、ブルガリ・スタイルにできるのです。頭に浮かんだ配色を実現する貴石を選んで、チームのみんなと協力して難題をクリアしながら唯一無二の作品に仕上げていく。そうしてできあがった私たちのジュエリーを、どこかの素敵なレディが身につけて、ジュエリーからエナジーをもらいながら美しくハッピーになってくれる……それが何よりの幸せですね。

ルチア・シルヴェストリ
イタリア生まれ。18歳でブルガリのジェモロジー(宝石学)・センターに入社。生物学研究を志していたが、貴石の世界の奥深さと美しさに傾倒。ほどなくしてブルガリ・ファミリーに才能を見出され、20歳から希少な石を求め世界中をめぐる。1980年代半ばよりブルガリ・ファミリーが買い付けた貴石を選別する仕事に携わったのち、ブルガリ・ファミリー以外では初となるバイイング担当のクリエイティブディレクターに就任。2013年にジュエリー部門のクリエイティブディレクターにも就任。宝石に注ぐ情熱と類まれなクリエイティビティを存分に発揮し、2017年にはジュエラー・オブ・アメリカ主催の第15回ジェム・アワード ジュエリーデザイン賞を受賞。
ブルガリ ジャパン
TEL:03-6362-0100

Edit & Text:Kao Tani