日本の伝統文化によって醸し続けられる国酒「日本酒」。移りゆく季節やシチュエーションに沿って、毎月厳選した3本を紹介する。3回目となる今回は、贈りものに最適なスペシャル感あふれる日本酒をセレクト。

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 6月16日は父の日。また、誕生日や還暦などの節目のお祝いにも、いつもより少し贅沢な日本酒を贈ってみるのはいかがだろうか。近年、日本酒業界では高価格帯が充実し、個性も実に豊か。日ごろ味わっている日本酒とは一線を画するようなものを贈ることで、深い感謝を伝えることができるだろう。今回は、1万円台、2万円台、3万円台の3本をご紹介。

岩手の技を集約した「酔仙 氷上よんまる 山廃純米大吟醸」

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「酔仙 氷上よんまる 山廃純米大吟醸」750ml ¥15,000

 酔仙酒造による「MADE IN IWATE」をコンセプトに掲げた新ブランドが誕生した。黒いロゴマークは、海に隣接した霊峰氷上山の麓にて、精米歩合40%で醸造したことの意。包装紙は、岩手県一関市で800年の伝統をもつ東山和紙の紙漉き職人にオリジナルで製作してもらったものだ。ボトルに描かれているのは、この地域に生息している動物たちで、岩手の自然の力強さや美しさを表現。山廃仕込みのコクと力強さがありながら、高精白による雑味のない綺麗な酒質に仕上げられている。

 平成23年3月11日──酔仙酒造が寒造りの米の蒸しが全て終わる、甑(こしき)倒しを迎えた日、蔵は東日本大震災によって全壊・流失した。再開は絶望的と思われたが、多くの支援を受け、平成24年8月、酔仙酒造株式会社大船渡蔵が完成。今回の氷上ブランドのデザインは、資生堂デザインチームによるもので、復興の際の縁から1年以上かけて完成に至ったという。他に、純米大吟醸とスパークリングの全3タイプを展開。「いまでや銀座店」で販売されるほか、資生堂パーラーのレストラン「FARO」にて提供されている。


酔仙酒造
岩手県大船渡市猪川町字久名畑136-1 TEL: 0192-47-4130
https://hikami-mii.jp/