「とらや」の歴史を絵巻物にした企画展「千里起風」を開催

 多くの人々に愛される和菓子店「とらや」。黒と金の虎柄の紙袋を見ると、看板商品の羊羹を連想する人も多いだろう。近年では「TORAYA CAFÉ」も展開、まさに老若男女を問わずに認知されたブランドだ。今年で、東京出店150周年を迎える。

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大正 14 年正月の店頭風景。

 「とらや」は室町時代後期の京都で創業。5世紀にわたり和菓子屋を営み、後陽成天皇の御在位中(1586〜1611年)より、御所の御用をつとめる歴史を持つ老舗だ。明治 2 年(1869年)の東京遷都にともない、天皇にお供して、京都の店はそのままに東京にも出店し、今年はそれから150年の節目の年となる。

 そこで長年にわたる感謝を込め、2019年6月14日(金)~9月5日(木)の期間、赤坂店のギャラリーで記念展示を行う。展示では、5世紀にわたる「とらや」の歴史を日本画で描き、絵巻物に仕立てている。また、6月29日(土)、7月20日(土)にはギャラリートークを開催。両日とも13:30~の約30分、展示で紹介しきれなかったエピソードも加えながら、「とらや」の東京での歩みをわかりやすく解説するという(予約不要・無料)。

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赤坂店限定の「千里の風」竹皮包1本 ¥3,888、中形1本 ¥1,944。

 今回の企画展のタイトルにもなっている「千里起風」は、「とらや」の暖簾の右側に押された印判の文字。「虎は千里行って千里帰る」「虎嘯(うそぶ)けば風騒ぐ」という2つのことわざを合わせ、勇猛果敢に風を切って走る虎に、躍進への願いを託した言葉だという。

 同じ名を冠した羊羹「千里の風」は、赤坂店限定で通年販売している。虎の躍動感を黄と黒の虎斑模様で意匠化した、特製羊羹だ。このほかにも、季節ごとの限定商品も多数揃う。