ゲストの時間を大切に思うゆえ、1日1組、4名限定でもてなす

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レストランは、静かな住宅街のマンションの一室。まさに自宅に招かれたような空間で、店内には一枚岩の大理石を使った4人掛けのテーブルが1つ置かれている。

 このケーキの購入を重ねることで予約できるレストランが「été(エテ)」だ。庄司さんは、ゲストを大切に考えるからこそ関係性にも重きを置き、段階を踏む。ケーキや料理そのもののレベルの高さはもちろん、独自の営業スタイルにも注目を集めているのだ。オープンから5年間、1日1組、4名までという限られたゲストだからこそ叶う、特別感あふれる料理が訪れた人を魅了している。カトラリーやグラスは最高峰のブランドで統一し、器は現代作家の村井大介さんの作品をメインに使用。レストランの入り口には店名のほか、アイコンともいえる蝶々を象ったオブジェが飾られている。

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サマートリュフが香るこちらは、コンソメから作るフランを手切りし、菊の花のように演出。煮凝りにして焼き上げたスッポンが入っている。料理はおまかせコース(¥30,000前後)のみ。

 コースの最初に供されるアミューズは、“冷まし立て”の塩タルト。ケーキからスタートした「été」らしい、生地にこだわった一品だ。写真のスッポンが隠れたスープ仕立てなど、庄司シェフらしい、食べる者が感動する美しさと味わいを兼ね備えたメニューが続く。デザートには、おなじみのマンゴーで花を象った逸品が登場するが、テイクアウトのケーキとは異なる仕立てになっている。店名の「été」は、フランス語で「夏」の意味で、シェフの名前、夏子にかけており、「フルール・ド・エテ」は「夏の花」だ。

été
住所:非公開
TEL:非公開
営業時間:ゲストと相談
定休日:不定休
ホームページ:http://ete.tokyo/
※価格は税・サービス料10%別

Photos:sono(bean) Text:Yui Togawa Edit:Mizuho Yonekawa

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