10代のころからニューヨーク、パリ、ミラノなど、国際的なファッションの舞台で活躍し続ける冨永愛さん。現在はモデルの仕事と並行して、社会貢献にもその活動の幅を広げ、先月末には消費者庁の「エシカルライフスタイルSDGsアンバサダー」に就任。6月16日まで開催の第21回ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)では、地球環境をテーマにした「SSFF & ASIA 2019 地球を救え!部門 supported by リンレイ」部門の審査員も務めている。社会貢献に取り組むようになった国際協力NGOジョイセフとの出合いを経て、彼女が今、目指していることとは?

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地球環境問題を、他人事としてはいられない時代だから

──映画祭の審査員というお仕事は、冨永さんには珍しいですよね。いかがでしたか?

審査員はあまりやったことがないのですが、ショートフィルムにはすごく興味があったので、単純に観るのを楽しみにしていました。私が担当する「地球を救え!部門」の候補作を10本ほど観させていただきましたが、アニメからドキュメンタリーから、セリフがあるものないもの、さまざまな視点があってすごく面白かったですね。

──お気に入りの作品を教えてください。

受賞作の『息が苦しい!』が面白かったですね。あと印象に残っているのは、セリフがなくグラフィックのみで見せる『消費の景色』、アフリカの野生のサイを守る女性レンジャーの活動を描いた『ブラックマンバ隊』。短編は説明しすぎず、観た人に問いかける感じがあるんですよね。観終わった後に、「あれはこうだったよね」と話したくなるような。実際にそういうこともありましたし、面白かったですね。

『息が苦しい!』 ウィスキーグラスや葉巻を片手にポーカーをプレイする老若男女。一見優雅に見えるこの光景だが、彼らが賭けているのはほかでもなく、彼ら自身の残りの人生で……。
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〈左〉『消費の景色』 自然と人工物の共存をテーマとした作品。ごみの山、有毒性化学物質、地上から湧き上がる真っ黒な油……それらは潤う消費社会を象徴している。瞑想的かつ迫力もある、その皮肉ともいえる美しさが、現代社会に問いかける。〈右〉『ブラックマンバ隊』 クルーガー国立公園を中心とする地域の黒人女性が立ち上げた、南アフリカ初の女性のみの密猟対策部隊「ブラックマンバ」。彼女たちは地域一丸となり、迫りくるサイの絶滅を食い止めている。

──部門のテーマである環境問題について、個人的な興味があったのでしょうか?

今回たまたまこのタイミングで、消費者庁の「エシカルライフスタイルSDGsアンバサダー」を務めさせていただくことになったんです。地球環境の問題に関しては、誰もが興味をもたざるをえない時代ですし、遠くの問題ではないなと思っています。

──たとえば今話題のプラスチックによる海洋汚染問題では、国内外の温度差を感じます。海外でのお仕事も多い冨永さんは、いかがですか?

海外はとにかく対応が早いですよね。この話題が大きく報道されると、カフェの大手チェーンなどもストローをプラスチックから紙へすぐに替えていますが、日本だとなかなかそうはなりません。いろいろなしがらみがあるのかもしれませんが、たとえ「紙ストローがほしい」と思っても流通が追いついていないという問題もあります。
先日のSDGsの消費者シンポジウムでそんなお話をさせていただいたら、楽天さんが環境を意識した商品専門のサイト「EARTH MALL with Rakuten」をつくっているそうです。企業側もそういう取り組みを推し進めてほしいし、そういう企業の商品を買うことで応援したいなと思いますよね。

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