旅は、私のDNAに刻み込まれている

 リンジーさんがこの業界に入ったのは、ごく自然な成り行きだった。「母は私を妊娠している頃、フライトアテンダントとして世界を飛び回っていました。また父は、旅行業界のあらゆる方面でビジネスをしていた。生まれる前から、旅は私のDNAに刻まれていたんです。子どもの頃は家族で世界中を旅したし、私自身も旅行や冒険が大好き。ホテルビジネスを通じて旅を愛する人々と関われることは、私にとって人生の喜びそのものです」。

 リンジーさんがプリファード ホテル グループに入社したのは2004年。2010年には代表取締役社長となり、在籍期間中の4年間で会計年度別総収益と予約数を倍増、平均客室単価も25%増加させるという手腕を発揮した。2014年にCEOに就任し、翌年には早速リブランディングに着手。この春には代表取締役社長以下3人の女性役員を誕生させ、業界にさらなる新風を吹き込んだ。

左から、クリスティー・ゴーショウさん(チーフ・マーケティング・オフィサー)、ミシェル・ウッドリーさん(代表取締役社長)、リンジー・ユベロスさん、キャロライン・ミショーさん(PR担当上級副社長)。

「経営やマーケティング、コミュニケーションのトップに彼女たちを選んだことは、ワンダフルな決断でした。といっても、意識して女性を選んだわけではないのです。ブランドの長期的な成長戦略を考えた結果、それぞれのポジションに最もふさわしいのが彼女たちであったというだけ。それでも、いまだに男性優位なホテル・トラベル業界において、経営陣の50%が女性であるという事実は、私個人にとっても喜ばしいこと。業界全体のバランスや多様性の観点からも、非常に大きな意味を持つトピックスだと自負しています」