2018年夏・最新アイテム

 シャンパンが実に貴重なのは、完成されるまでに数年の時間を要すること。ノン・ヴィンテージであっても、最低15カ月以上は自社セラーで熟成させなければいけないという法律があるのだ。この熟成の方向性を見極め、ブレのない味わいを研究、タイミングを見計らってようやくお披露目となる。ここで紹介するのは、最新・最旬の2銘柄。いずれも夏にぴったりのテイストだ。

[画像のクリックで拡大表示]
モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル
氷をグラスに入れてはじめて完成する、ほかにはないスタイルのシャンパン。甘さと冷え、この2つを完璧なまでに調和させることができているのは、グラン・メゾンならではの発想である。「シャンパンはもっと気軽に楽しむべき」というメゾンの新しいスタンスも、この味わいなら納得できる。夏の風物詩的存在。750ml ¥8,200/モエ・エ・シャンドン(MHD モエ ヘネシー ディアジオ TEL:03-5217-9906)
[画像のクリックで拡大表示]
マム グラン コルドン ロゼ
2017年秋に、斬新なボトルデザインとともに味わいにも新たな変化をみせたメゾンが、満を持してこの夏に新登場させたロゼ。ピノ・ノワールの使い方が器用で、果実の力強いアロマが丁寧に表現されている。熟成からくる厚みと余韻の長さは、記憶に残る印象。少し冷やしめのスタートがおすすめ。750ml ¥7400/メゾン マム(ペルノ・リカール・ジャパン TEL:03-5802-2671)
藤崎聡子
1997年、ワイン専門誌『ワイン王国』を立ち上げ、企画、広告、編集を兼任。2003年独立。以来、男性ファッション誌やライフスタイル誌などを中心に料理製作、料理に合うワインやシャンパン、レストラン紹介などの記事を担当。また現在世界中で翻訳・発行されているワイン漫画『神の雫』でワインコラムを連載。2007年度シュヴァリエ・ド・シャンパーニュ、2009年度日本ではジャーナリスト最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。

Photo:Masashi Nagao Text:Satoko Fujisaki Edit:Kao Tani