野菜や果物と異なり「口に入れる前に自分で洗う」ことがない日常のお茶。実は、大量の農薬が付着したままのことも多いという。毎日の生活に欠かせないけれど、あまり意識することがなかったお茶について学ぶため、2018年6月16日、17日に東京・清澄白河で開催された「国産無農薬紅茶の手づくりワークショップ」に参加した。

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 東京・西麻布でヘルシーなスウィーツを製造・販売している「コンフェクション」が主催したこのイベント。お茶の名産地である鹿児島県・知覧から、農薬や化学肥料を使わずに栽培された「べにふうき」を空輸し、同じく知覧から招いた講師の指導による、手もみ技法でオリジナルの紅茶をつくった。生葉を使った手もみ紅茶づくりは現在、茶産地でも行われることが少ないそうなので、貴重な体験だった。

開門岳のもと、手間ひまをかけて無農薬栽培をされるお茶。
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会場に到着すると、すでに大量のお茶の葉が。
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 講師は知覧心茶堂(ちらん しんさどう)3代目の東垂水良世(ひがしたるみず よしつぐ)さん。知覧心茶堂は2018年に紅茶のグローバルGAP(GGAP) 認証を取得するなど、世界基準の安全性を誇る農園。

※農業生産において持続性に向けたさまざまな取り組みを行い、安全で品質のよい農産物を生産する「Good Agricultural Practice」(農業生産工程管理)の世界認証。

 空輸なので摘みたてのフレッシュな茶葉なのかと思っていたが、用意されていたお茶の葉は、なぜかしなっとしていて元気がない。疑問に思って聞いてみると、「萎凋(いちょう)」を済ませた茶葉だからとのこと。萎凋とは、摘み取った茶葉を日陰干しして、水分を平均的に飛ばすという茶葉づくりの最初の工程で、この後の作業を進める上で大切な準備だそうだ。

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 いよいよ茶葉づくりがスタート。茶葉の中から使用できる葉を選別していく。上の写真手前が使える茶葉で、枯れたもの、茎や大きすぎたものは茶葉にできないので取り除いていく。