「地球上で一番見ておきたい風景」を選ぶとしたら、私は真っ先に「モルディブ(とランギロア)の海の色」をあげると思う。ブルーのインクをこぼしたような、現実とは思えないほどの青さと、信じられないほどの透明度。産業の発展とともに、人類がその多くを破壊し汚染してしまった自然の海、その本来の美しさがここでは感じられるのだ。ちょっと大げさにいえば、この海の色は地球の素晴らしさをあらためて実感させると思う。

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 前編でそのラグジュアリーな客室やレストランを紹介したフヴァフェンフシでは、そんなモルディブの海に育つ生物と出合い、身近にふれあうためのさまざまなプログラムが用意されている。

野生のイルカを眺めながら、ボートで朝食を

「ドーニ ブレックファスト(Dhoni Breakfast)」は、木製のロマンティックなボートに乗り、野生のイルカの群れが行き交うスポットへ向かうというメニュー。ドーニとはモルディブの伝統的な船のことで、船上で朝食を楽しみばがら、イルカを観察できるのだ。通常のスピードボートよりもエンジン音が小さく、排気も少ないボートは乗り心地が快適で、イルカも怖がらずにすぐ間近まで泳いできてくれる。

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伝統様式のボートといっても、船室内はクーラーも完備していて快適。朝食は船内でも、船首にあるデッキでもいただける。
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〈左〉移動中は、水深によって次々に変わっていく海の色にぜひ注目を。〈右〉ウッディーなインテリアの船内にはベッドやかわいいバスルームも。
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フルーツプレートや卵料理、ソーセージやヨーグルトなどの朝食を、スタッフが完璧にサーブしてくれる。

 また夕暮れどきには「ドルフィン サンセット クルーズ(Dolphin Sunset Cruise」も行われており、こちらはシャンパンやカナッペをお供に、イルカが次々にジャンプするのを眺めるというもの。海風を感じながら、シャンパンを片手にイルカの群れを探すのは、格別の思い出になるはずだ。

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船についてきたり、追い越したり、一斉にジャンプしたり、イルカたちの愛らしさには誰もが夢中に。